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お返事と妄想自堕落日記
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ついにGSP3発売されてますねー!!私は未プレイですが。はすみ気になるよはすみ。
ですが、はすみと会えることはあるのだろうか…不安だ(笑)

いやーちょと、つい最近もやっとしちゃったのでね…何だろ…何でこんな風に言われなきゃならないんだろ…そして私はそれを受け止めなきゃならないんだろう…っていうね。ちょっと悲しくなったんです。
でもこれについては解決済みで、要するに私だってオトナで、対策はいくらでも講じる事が出来るわけで、その中で切り札は決まっていて、ちゃんと選ぶことが出来る。そう考えればふっ切れました。後はもう、知らないです。どうなっても別に怒りも恨みもしないし、それより曲げないでいたいというか、私だって必要以上に遠慮する必要なないよね、という結論に達したので。晴れやかです。
何の事だかわからない話ですみません…でも、それは敢えてそうしていて、心配して頂くことでもないので大丈夫です、むしろ晴れやか。でもやっぱり吐き出したかったの。ちょっとあざといかな。

そんな事はどうでもよくて、今日は物凄く久しぶりに志波主書きたいなーと、いうか、親友モード書きたいなーと。
でもさ、ウチのサイトで親友モードっつったらハリーじゃね?(ぇ)
あと、ツイッタで私の書くお話を季節で表すとどんな季節ですか?というタグつけてみたところ圧倒的に「晩秋」が多かったという結果も背中を押している…乙女ゲの二次創作で晩秋てなオイ…www素晴らしい誉め言葉嬉しかったですありがとうございます!!

そういう事でそんな話。でも季節は春。

そういえばGSP3のバンビは天使と小悪魔がいるらしいじゃないの…!うおおそれも気になる…!!








志波さよ←ハリー 
というのは、もしかしたらこんな話もあったかもねという。サイトの連載時でハリーにそういう気持ちはないです。



【冷たい春】

「わぁ…すごい。桜、綺麗だねぇ」
「ホントだな…」

今年の春は寒いらしい。家でばあちゃんがそう言っていた。
上を見上げれば森林公園の桜は満開…とはならなくてもかなり咲いているのに、吹く風はウソみてぇに冷たい。冬なのに桜が咲いているみたいな感じで、ちょっと妙な感じだ。

「もうちょっとあったかくなったら満開かなぁ?」
「そーだな。雨降らなきゃいーけどな」

何故俺がさよと花見になんて来ているかというと、それは全くの成り行きだった。
偶然廊下で会って、久しぶりに少し喋った。今年、俺はさよすけとは別のクラスになった。
まだ桜は咲かないか、それとも咲いたか。綺麗なのか。そんな事をさよが言うので、それなら俺様が連れて行ってやると言ってやった。…成り行きじゃねぇな、俺はちょっと、いやかなり勇気を出したんだ。
計算もあった。そうやって上から言えば、さよは困ったみたいに視線を彷徨わせはするけれど結局断り切れないんだって。
さよは特に困りもせずに、本当?と聞いた後にすんなりそれは成立したのだった。一番恐れていた「じゃあ志波くんも一緒に」という言葉を言わないままに。たぶん、運が良かった。
それじゃあ、週末にねとすれ違って廊下の角を曲がった後、小さくガッツポーズをしたのはゼッテェにナイショだ。

「お弁当、食べる?まだちょっと早いかな?」
「おう、いいな!食ってやる」

近くのベンチに座ると、さよは小さいけれど三段になってるバスケットを広げた。水筒にお茶まで持って来たらしい。カップに入れてくれたのは熱いほうじ茶だった。

「…すげーうまそう」
「そう?時間なかったから、あんまりたくさんはないけど…」

小さめのおにぎりに、たまご焼きにから揚げにたこさんウィンナー。それとプチトマト。さすがは野球部マネージャーってところなんだろうか。

「おぁ!ハンバーグだ!」
「好きって言ってた気がして…お寿司だったっけ?」
「どっちも好きだから問題ねぇ!…いただきます」

桜を見ながら公園散歩して、ベンチ座って弁当広げて食ってるなんて、まるでデートだ。そしてそれに俺は浮かれていた。おまけに弁当は美味いし。

「あのね、それ、志波くんも好きなんだよ?」
「…へぇ」

俺が唐揚げを選ぶと、さよはそうして嬉しそうに笑った。こいつが嬉しそうな時って本当に、何て言うか周りの空気がちょっとあったかくなる気がする。そんな感じの笑顔。
でも、あっという間だ。
あっという間に、俺の浮かれた心は冷えていった。まるで上から水でも浴びせられたみたいに。
志波の事は嫌いじゃねぇ。むしろ気の合うヤツだと思ってる。ニガコクだし。
でも、何時の頃からか、あいつの名字はまるで呪いのように俺の心を沈ませる。さよがそれを唱える。とても、大切そうに、しばくん、と。

「あいつ、最近どうなんだよ。…何かすげー必死にバット振ってんの見たけど」
「…うん」

それまでの幸せそうな笑顔からは一転、さよは淋しげに目を伏せる。それは、さっきの笑顔よりも尚の事俺の心を波立たせた。淋しそうなのが辛いんじゃない。こんな風に一々嬉しそうだったり淋しそうだったり理由がいつだって志波だっていうのが気に入らない。

「ちょっと…調子悪いみたい。大会ももうすぐ始まるし…」
「ふーん…」

元々、俺はさよのことなんて何とも思っちゃいなかった。からかったら面白い、くらいのもんだ。志波のことを好きなんだろうってのも薄々気付いてた。俺はそれを、何なら微笑ましいくらいに思ってたくらいだ。志波もさよも、俺の友達だから、うまくいったらそれが一番いい、そう思ってた。
でも、そう思うのと同時にどこかで面白くなかったのも事実だ。それは好きとかっていうよりも、お気に入りのおもちゃを取られたような感覚だった。何より、俺でも志波でも変わらずにおどおどとしていたさよが、いつしか志波にはそうでなくなっていたのもショックだった。俺を見るといつもあわあわするくせに、志波にはいつもにこにこと笑う。さよの方から掛け寄っていく勢いで二人が笑い合うのを、一度見掛けた事がある。
たぶん、それが引き金だった。自分でも、思っている以上に驚いて、凹んだ。いっつも表情の変わらない志波が、僅かに、でもはっきりと顔を緩ませたのにもムカついた。

「まぁ、そういう時もあんだろ。この俺様でもそれなりに焦る時はあるんだから、当然だ」
「そういうもの?」
「そうだっつーの!」
「いたっ…、それ痛いんだから…」

ぴこんとさよのおでこを指で弾いて、冷めたほうじ茶を飲み干す。冷たくても焦げたみたいな苦味を感じた。
焦っている。でも、それは音楽の事でも歌詞の事でもない。クラスが離れてしまったことだ。もっと言えば、志波がさよと同じクラスだってこと。あいつは野球部でだってべったり一緒にいやがるのに、俺はクラスも別々だ。すげー不公平だ。
お茶を飲み干して、空を見上げる。時間を戻せたらいいのに。今見ている桜が、去年の桜に戻ればいいのに。
そうしたら、もっと大事にする。もっと優しくする。

そうすれば、あの笑顔は俺の方にに向いていたかな。

「ハリー?どうしたの?」
「…桜、綺麗だなぁって見てたんだよ」
「うん、そうだね。何回見上げても綺麗だねぇ。…ちょっと寒いけど」

さよが言うのと同時に、また冷たい風が吹く。寒そうに肩を震わせるさよを見て、俺は、自分のパーカーを脱いだ。

「これ、着てろ」
「え、でも…ハリーが寒いでしょ?」
「いいんだよ!お前が寒そうで俺が防寒バッチリでなんていられるか!着てろって!!」
「うわぁ…っ」

ばさりと頭からかぶせると、さよが申し訳なさそうにごめんねと言う。胸が、ぎゅうっと掴まれたように痛くなった。
違う、そんな言葉が聞きたいんじゃなくて。(それこそ違う。本当は、どんな言葉だって大切で)

「謝んなよ。親切で貸してやってる俺がバカみたいだろ!」
「ご、ごめ…じゃ、なくて。えと、ありがとう」
「よし!」
「えへへ…ハリーが着てたからかなぁ?あったかいね」
「…っ、ばーか!俺様の着てたパーカーなんて誰でも着られるわけじゃねぇんだからな!ありがたく着とけよ!」

風に吹かれて、ちらちらと桜の花びらが舞う。うっすらと雲のかかる空に舞う桜色はいつもよりも綺麗で、儚いように見えた。

(さみぃ…)


本当に、時が戻ればいいのに。









戻りません。←
ハリーってこんなんで良かったっけな…パーカーとか着てたかな…。





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