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お返事と妄想自堕落日記
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 前の記事はどうしようもない負のオーラ日記だったのですが、見返しても腹立たしいので削除しました。いや、しかも事情を伏せまくっているので、意味がわからん文章になってたしね。頭痛治ったしね、もういいの。

そんな事より更新致しました。サイトに上げるのはかなりお久しぶりの大地さんと琴子ちゃんです。
「え?誰それ?」とか思う方もいらっしゃると思いますが、説明し始めるともう何かアレなのでとりあえずほぼ捏造で私の好きなパターンが詰め込まれている話だとご理解ください。最近気付き始めたのだけど、私、年の差って好きだよなー、と、思う。
めっちゃくちゃ甘ったるいこの二人ですが、今回も甘いです。あまりに甘ったるいので途中で止めた感がアリアリです。大地さんは実は色々悩んでたっぽいけど、最終的には「振り切るぜ!」となる話。振り切ってらぶトライアルで砂吐くまでのタイムは9.8びょ…あっ、あっ、何か違うの混ざってきた…!
とまぁ、そんな感じです。

リク話、ほったらかして何しとんじゃいщ(゚Д゚щ)って言われても何も言えない…すみませんすみません…!

で、「何しとんじゃい」ついでに(どんなついで)、「つづき」に、こっちはもう完全にときめも無関係ですが、一部の皆さまにご愛顧頂いている矢代くんと雪原さんの話です。これは、何かこんな話を書いていたらしいというファイルが出てきたので。
矢代くんは当初ズケズケと言いたい事を言う、すぐ怒鳴る、などのキャラで「怒鳴られたい…!」だなんて言われていた時期もあったのに、今ではすっかりフヌケになりました。恥ずかしいヤツです。







  「どこがいいかなぁ…」

向かいに座って、雪原は一枚のプリントを熱心に見ている。ここはファーストフードのチェーン店だが、がちゃがちゃ煩くなくて、割と好きだ。雪原の前にはバニラシェイク、俺の前にはコーラの入った紙コップがある。
「どこが」とは、修学旅行の行き先の話だ。俺たちの学年から行き先が変わるらしく、生徒達にアンケート用紙が配られたのだった。
南は沖縄から北は北海道まで。海外、なんて回答欄もある。
雪原は大人しいから、普段嬉しいとか楽しいとか、あまりはっきり表す方じゃないんだけど、そういう時は何だか空気がほわほわしていて、目も何かきらきらしていて、それが凄くかわいい。…や、普段だってかわいいけどさ。

「矢代くんは、何て書いたの?」
「”どこでもいい”」
「え?」

くるんとした瞳が、少し驚いたように見開いた。

「どこでも、いいの?」
「修学旅行なんて、どこ行ったってする事は決まってるだろ?」

観光地を巡って、皆でメシ食って風呂入って寝て、おみやげ買って。それはそれで楽しいだろうけど、まぁ、それなりだと思っている。
雪原は少し淋しそうに眉を下げた。

「あんまり…楽しみじゃ、ないの?」
「そうじゃなくて。でも、修学旅行だから、個人の旅行みたいに自由にできるわけじゃねーし、だからとりあえずどこでもいいかなって、そゆこと。行きたい所はまた自分で行けばいいかなって」

そう言うと、雪原は感心したように、ほぉっと息をついた。

「…そっか、そうだよね」
「修学旅行は修学旅行の楽しみがあるだろ?行き先も大事だけど」

…何て、俺もうまい事言うよな。
修学旅行が楽しみでないはずがない。逆に言えば、俺にとって「行き先」は問題じゃない。
だって、名目は何であれ、雪原と旅行出来るってことだろ?どこだって楽しいに決まってる。「その他大勢」が山盛りいるけどな。
雪原は、アンケート用紙を丁寧に折りたたんでカバンに仕舞いこんだ。それから改まったような顔をして、俺の方に向き直る。

「矢代くんの行きたい所って、どこ?もう決まってる?」
「んー…実は、特にココってのはまだない」
「…あのね、私、あるんだ」
「へぇ、どこ?」

お、この展開はちょっと珍しい。雪原の方から自分の事言うなんて。
雪原の行きたい場所って興味ある。…いつかは一緒に、とか思うしさ。

「本当はね、そこに行きたいってアンケートに書こうかと思ったんだけど…さっきの話を聞いて、やめました」
「なんで?修学旅行で行っても、それはそれでいいんじゃね?」
「あ、あのね、私が行きたいのってね…」

そう言って、雪原はあの超有名テーマパークの名前を小さい声で言った。あれだ、通称「夢の国」と呼ばれる、「着ぐるみ」なんて絶対に存在しないという、あの場所だ。女の子は、絶対に行きたがるだろう場所。…俺は、正直あんまり興味ないけど。
向かい合う雪原の顔を見れば、照れたようにほっぺたが赤くなってる。

「修学旅行でって思ってたけど…、また、自分で行けばいいんだって、さっき気付いたの」
「まぁ行けるよな、あそこは。でも一人ってわけにも…」
「や、矢代くんと」
「…へ?」

何だ?今、何て言った?

突然呼ばれた名前に、咄嗟に反応出来ない。え?俺?俺と何だ?

「…いつか、矢代くんと、行きたいなぁって…」
「………」
「…い、イヤ?あんまり、好きじゃない、かな?」
「……や!そんなことはない!」

何とかそれだけははっきり伝えると、雪原は「よかったぁ」と、ふわりと笑った。

「だから、修学旅行はそことは別の所にしようっと」
「……」
「…?どうしたの?」
「いや…、雪原って、時々スゴイよな…」
「え?私、何?」
「何でもない。…ま、それはそれで。とりあえず修学旅行も楽しみだよな」

何も気付かない雪原は、バニラシェイクをちゅるちゅると飲んでいたけれど。
向かいの俺は、何かもう、心臓が破裂しそうだった。



…熱い。コーラぬるいし。





 

カレカノのいる高校生たちはもれなく修学旅行に想いを馳せるのだと信じている。
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