お返事と妄想自堕落日記
誰ですか、ちょっと沈みますとか言ってたの。
いや、実際バタバタしておるのですが、とりあえず自分の中でどうにもこうにも何とかしたい話があるので吐き出しに来ました。
私、この子たちを何とかしたいらしい。
というわけで、妄想だけ吐き出しにきます。
あんまり長くはしないようにしたい。が、わからぬ。
某様に私信>すみません!そういうわけでラヴ禁止縛り、解除に向けて動きます(笑)
いや、実際バタバタしておるのですが、とりあえず自分の中でどうにもこうにも何とかしたい話があるので吐き出しに来ました。
私、この子たちを何とかしたいらしい。
というわけで、妄想だけ吐き出しにきます。
あんまり長くはしないようにしたい。が、わからぬ。
某様に私信>すみません!そういうわけでラヴ禁止縛り、解除に向けて動きます(笑)
笑顔がかわいかった。何がきっかけと言えば、たぶんそれだ。
笑顔が見たければ、遠くから見てるだけでよかった。近づけば、あの笑顔が消えてしまう事は身を持って知っていたから。
ある日の昼休み。あいつの周りには何人かの女子が喋ってた。何となく、珍しい組み合わせだ。普段あいつがよく一緒にいるのとは違う気がする。
「ねー、雪原さんって好きな人とかいるのー?」
甲高い声が無遠慮な質問を、これまた無遠慮な声量であっけらかんと聴いていた。…まぁ、お陰で寝たふりをしつつ耳をそばだてている俺には好都合だが。
そんな奴、きっといない。
俺は確信に似た考えを頭によぎらせる。もちろん本人に確かめたわけでもないのだから、真実ではない。が、今まで確認してきたあいつの行動パターン、男子生徒への対応等、諸々を照らし合わせれば、そういった答えが出てもおかしくはないはずだ。もちろん、多分に願望も含まれていることは認める。
冷静にそうした分析結果をはじき出しておきながらも、もう一方では不安で仕方なかった。何故なら、俺の分析など、所詮は遠巻きに見ているだけでしかない、ほぼ予想としか言えない代物だからだ。
(いない、よな。いないって言え)
祈るような気持ちで、机に突っ伏し続ける。こういう時、比較的あいつの席に近くて良かったと思う。
ちらりと薄眼を開けてみれば、雪原は困ったように俯いていた。ここから見てもわかるくらい、顔が赤くなっている。
自慢にもならないが、俺は雪原には嫌われている。…いや、嫌われているっていうか…怖がられている、の方が正しいか。ともかく、声を掛けたって目が合ったって、いつだって雪原は怯えたように顔を強張らせて挙動不審な態度をとる。俺も短気だから、ついついデカイ声を出すのが悪いんだろうけど。
そういうわけだから、もし好きな男がいたとして、それが俺だなんていう希望を持つ事は出来ない。俺はそこまで馬鹿じゃない。だから、他に好きな奴なんていたら、困るんだよ。困るっていうか…俺はもう、どうしようもなくなってしまう。
「もしかして、案外もうカレシとかいたりして?」
「そ、そんなっ…そんな人は、いないよ…っ」
冗談めかした、だが俺にとっては全く心臓に悪い質問には、雪原はすぐに否定してくれた。…よかった。
けれど、次の瞬間、安堵したばかりの俺に最も恐れていた言葉が聞こえてきた。
「…す、すきなひと、は、いるけど…」
(マジで?)
一瞬、驚きすぎて呼吸すら忘れた。しばらくたって、どくどくと心臓が嫌な感じにうるさく騒ぎだす。
ショックだった。
今までだってちっとも上手くいかなかったが、これは極め付けだ。
俺は、雪原に嫌われている。
その雪原には、別に好きな奴がいる。
だとすれば、俺に、その気持ちが向くってことは…ほとんど、有り得ない話じゃないか?望みなんて、もう無いに等しいんじゃないか。
「きゃーっ!マジでー!?ねねね、誰?…あ、言いにくかったらどんなんかだけでもいいからー!」
破壊的に喧しい女子の声も、今となっては遠く聞こえる。
それなのに、どうしてあいつの声だけはこんなにはっきり聞こえてくるんだろう。俺はまだ、聞こうとするんだろう。
「あ、あのね…あんまり、喋ったりはしないんだけど…、じ、自分の意見をちゃんと、言える人なの」
「へー…はっきりしてるってカンジ?えー顔とかはー?」
「か、かっこいい、よ。そういう時、すごく、かっこいいの」
「そなんだー。っていうか、言ってる雪原ちゃんが超かわいいんですけどー!」
「でも、かっこいいってんならウチのクラスじゃないかもねー。そんなイケメンいないもん」
きゃらきゃら笑う女子の中で、雪原も照れたように笑っているのが見えた。俺には、絶対に見せない表情。
(…誰だよ)
自分の意見?そんなの目立ってはっきり言うような奴、確かに俺たちのクラスにはいない。全然、見当もつかない。それより、そいつと雪原は仲が良いんだろうか。男と喋ってるのなんてほとんど見た事ないけど…、もしかして俺が見逃しているんだろうか。
いつか、好きだって告白するんだろうか。それで、そいつと付き合うことになる?
俺には、絶対に向けてくれないような笑顔を、そいつに向けるのだろうか。いいや、今だって、そいつを想って雪原は笑ってるじゃないか。今この瞬間に、もう勝負は見えてるようなもんだろ。
身勝手な敗北感と嫉妬に、はらわたが焼け焦げそうな気がした。始業開始のチャイムが鳴ったが、とても授業を受けられる気分じゃない。
笑顔が好きなんだ。ずっと見ていられたらいい、仲良くはなりたいけど、叶わないのなら、遠くからだって構わない、そう思って今まで過ごしてきた。
だけど、もう遠くから見てるだけでは苦しい。
(言っちゃった)
好きな人がいる、って言葉にしたのは初めてだった。どうしてあんな話題になっちゃったかはよくわからないけど、改めて言葉にするとちょっと恥ずかしい。…名前を言ったわけじゃないから、矢代くんだっていうのは、誰もわからないと思うけど。
矢代くんは、例えばホームルームとかで、皆が言いにくい事とかもはっきり言うし、授業中の質問だって困った事なんて一度もない。いつだって、ちゃんと意見を言えるところが、私には出来ないからすごく憧れる。
それに、そういう時の横顔がすごくかっこいいんだよ。
会うと緊張しちゃってうまく話せないから、私のことはあんまり印象良くないと思う。…いつも怒ったみたいな顔、よくされるもん。
今日のことは、一歩前に進む為のものだと思う。
ちゃんと、矢代くんと仲良くなれるための。いっつも緊張してばっかりじゃダメだもんね。
せめて、それくらいにはなりたいな。…好きになってほしい、なんて、そんな大きな事は期待しないから。
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