時には真面目に

 赤城を書いてみたいと思う。
何故なら、赤城熱が甚だしいからです。


そしてGS3は先輩達に会いたいよぅ会いたいよぅ(*ﾉД｀*)と思いつつも気になるので、兄親友をやってみようかと。
やーなんだかね。兄弟△ですっかり琥一さん株があがりました。上がったというか、印象が変わったというか。

あまりにも８９３過ぎたので（おいコラ）つい弄る方向にばかり考えていましたが、そんなとこばっかじゃないんだね！と見識を改めました(｀･ω･´)ﾉｷﾘ（酷過ぎる意見）
でも、何となくどのルートで行っても（一途でも△でも）基本この人って耐えるというか、忍ぶというか…そういう感じがデフォなのかなって…あくまで個人的印象ですが。

 



赤城デイジーさんの名前は伊織といいます。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊


【あめおとこ】


「あ、雨だ」

もしかしたら降るかもしれない、と思っていたらやっぱり降ってきた。思わず声に出したら、隣に座る伊織も本当だね、と同じように窓を見る。大学内のカフェは長期休暇が間近なせいか、利用者は少ない。

「赤城くんといると、雨ばっかりな気がする」
「え？」

もしかして、雨男？と、彼女は面白そうに僕を見た。じぃっと僕を見上げてくるのは結構だけど、たぶん、無意識なんだろうな、これ。

「じゃなくて、伊織が雨女なんじゃないの？」
「え？どうして私が？」
「だって、僕だって雨の日と言えば君を思い出すから」

これは、半分は嘘だ。雨に関わらず、僕は何かにつけて彼女を思い出すから。
もう、癖なんだ。だって名前も知らなかったんだから、しょっちゅう考えてないと忘れることはないにしろ、薄れていってしまいそうで。（そして、これは見事に杞憂に終わったのだけど）

「私は雨女じゃないよ」

伊織は何故か自慢げに言う。彼女は時折、根拠もなく自信あり気だったり、あるいはしょんぼりしたりする。ほら、子供がつまらない事でも自慢げに言ったりする、あれに似てる。大抵、笑っちゃうようなことなんだ。言うときっと怒るし、かわいいから黙っているけれど。

「だって、体育祭だって文化祭だって、修学旅行だって、いつもちゃんと晴れてたもん」

にこりと笑う彼女と目が合ったので、僕も笑って返した。意図するものではなく無意識に。
…ほらね、こういうところがかわいいんだ。

「僕だって、行事はいつも晴れだったよ。雨天決行なんて、縁がなかったな」
「…じゃあ、どうして雨女なの？」
「違うよ、僕が雨男だって話だろ」

窓ガラスには、ぽつぽつと雨粒が付き始めて、その向こう側の世界も徐々に濡れて色濃くなっていくのがわかる。雨の日には色々なことを思い出す。濡れた地面で靴が滑りそうだとか、制服に付いた水の染みとか、雨の湿った匂いとか。
偶然一緒に雨宿りした女の子の事とか。

「大体、雨の日ばっかりっていうけど、そうでもないだろ？…高校の頃、会う時だって雨だったのは2回くらいだったし」

二度目は、思い出すと何となく今でも切ない気持ちになる。…あれがあったからこそ、だけど。
そうだねぇ、と、伊織は首をちょこんと傾げて考えこんでいるようだった。さらりと揺れた髪に、ちょっと触ってみたいな、という気持ちになる。

「…あ、そっか」
「…何が」

伊織は、ふふ、と笑った。さっきとは違う、はにかんだ笑顔で。

「初めて会った日の事だから、きっと良く憶えてるんだね」

そんなことを、不意打ちで言うものだから。

「…って、きゃー！な、なにするの赤城くん…っ」
「あーかわいい。かわいい事言う伊織が悪い」
「い、意味がわからない…！」

何したかって？…それはまぁ、ここで言う必要はないかな。何せ、恋人同士のプライバシーに関わることだからね。…なんて、ちょっと気障だった？





「ところでさ、いつまであかぎくん、て呼ぶのかな？」
「え…だ、だって…」
「呼んでみてよ、名前で」
「…い、いい。ま、また今度。ね？」
「だーめ。…呼んでくれないと2回目、するよ？」
「わー！わー！か、かずゆきくん！かずゆきくん！！」
「…なんか、理想とは違うけど、まぁいっか。今回はそれで許してあげる」





＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
うちの赤城主は名前呼びでどこまでひっぱるのか。
そして、やっぱりどえすになるんだね！公共の場でカノジョにハズカシイことを強要するきちくですね！／(^o^)＼


こんなのでお礼になるはずはないですが、ゆうきさんに。どえす一雪さんを喜んでもらえたら嬉しい（そ　こ　か　よ　）