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お返事と妄想自堕落日記
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 おっおーう!一週間もブログさぼっちゃったよ。
すみません、最近ときめもスランプなのです。書きたくても書けない。つか、何も思い付かない。
…てのは嘘ですが。こう、お話になるようなところまでいかない。

その代わりと言ってはなんですが、絶賛お子様萌え中。あ、説明しますと私はGS2から家族妄想大好きでして、挙句GSのキャラが結婚しちゃってその子供の話とか考えて、で、その3バージョンですね。相互サイトの「恋煩い」さまのマスター、ゆうきさんと楽しく妄想してます。
全く、他を寄せ付けない、ぶっちぎりの捏造度なので「ああ…」と遠巻きに見守ってもらっている活動です、はい。

二次創作とはいえ「書かないといけない」というプレッシャーはある程度はかかる時もあり、けれどもそのプレッシャーに耐えきれず「無理ヽ(・∀・ )ノ」と投げ出すこともしばしばです。志波志波です。
「書きたいもの優先でおkですよ」と、ある方から優しいお言葉を掛けていただいたので、今では自分の欲望のままに動いてます。まぁ、言われる前からそうしてた気もするんですけど!

折角サーチ登録出来たのに、そっから全く動きなくってすいません…、一応、考えはあるんです、ぼちぼち。

とまぁ、それはともかく続きはびすたちゃんで。OS擬人化です。細かくはサイトのどこかにありますのでそちらを参照してください(すげぇ不親切)




 


言われてみれば、何となく朝から調子が悪そうだった気がする。
その日は、季節の割には湿度が高く、蒸し暑い日だった。それまでと同じように過ごしていると、体中にむっとした熱気が張り付いているような、そんな体感温度。
だが、だからといって特別に何かあるわけでもなく、普通に生活をしていたわけだが。

気付いたのは、夕暮れ時。丁度仕事が一段落ついたからリビングに降りた時だった。部屋に入っても何の音もしない。いつもならびすたがすぐに俺に気付くはずなのに。
買い物にでも行ったか、そう思ってソファに座ろうとして、だが、座らずに目を見張った。ソファに、ぐったりと横たわるびすたがいた。
嫌な予感がした。こいつはよくどこででも居眠りする奴だが、いつものそれとは明らかに違う。そう、直感した。

「…おい、どうした。びすた、おい!」
「…んー…」
「…何か、熱くないか?お前」

抱き上げた体はくたりと力が入らず、おまけに熱かった。明らかに平熱ではない。
何かのシステム不良かと一瞬考え、けれどすぐにその考えを取り消す。…こいつはもう、「システム」なんかに縛られる存在じゃないんだから。

「ごしゅじんさまぁ…」
「おいっ、しっかりしろよ」

頼りない声に、正直焦った。何だ、ニンゲンって熱を出すとこんなになるんだったか?こんなぐったりと、生気を失うものなのだろうか。つか、上がった熱ってどうやったら下がるんだ?そもそも下がるものなのか?

死、という文字が頭をよぎる。バカバカしいとどこかでわかってる。けれども、目の前のびすたの様子にどうしても笑えない自分もいる。
こいつはもうOSじゃないんだ。具合が悪くなったら修理して終わり、っていうのじゃない。
考えれば考えるほど、悪い風に取ってしまう。
何も言葉が出てこない俺に向かって、びすたは苦しそうにしつつも微かに笑った。あぁ、よく見れば顔も熱のせいか赤くなってる。

「…大丈夫ですよ。熱が出ただけですから。びすたは熱いの苦手だからちょっと辛いですけど」
「ちょっと…て感じじゃないだろ、それ」
「ちょっとです。…薬、飲めばへーき…」
「薬か。ちょっと待ってろ」

二つ返事でとりあえず薬を探そうとしたが、どの薬の事だろう。…いや待て、そもそも俺はこの家の何処に薬があるのかわからない。それに、いきなり薬って飲むもんだったか?何か、腹に入れておかないといけないんじゃなかったか?

(…食べもの、っていったって…)

俺は料理は出来ない。熱を出してるびすたに食べさせてやれるものを作れる自信は、全くない。
ソファに横たわるびすたをもう一度見る。このままじゃいけない事だけはわかる。だけど、どうしていいかまるでわからない。だが、わからないままでは困る。びすたが死ぬかもしれない。

それだけは、絶対に出来ない。俺は、こいつがいないと本当にどうにもならないのだから。

「…くそ」

無意識で舌打ちをして、電話の受話器を取る。一瞬迷ったが、結局俺はとある番号を押し始めた。
仕方がない、背に腹は変えられない。





「ったくさー、珍しく電話くれると思ったら…」
「ぶつぶつ言うな、働け」
「オマエな!そんな偉そうに言えるってどういう事なの?助けてくれって言うから何かと思ったら俺はメイドじゃないの!出版社のヒトなの!」
「俺の担当なんだから、俺の言うこと聞くのは当然だろ」
「まっ!何ですかその言い草は!そんな言い方するだなんて、お母さん許しませんよ!」
「誰がお母さんだ、コロスぞ」

あれから俺は自分の仕事の担当であるこの男に助けを求めたのだった。事情を話すと、コイツはすぐにびすたが口に出来そうなものと、解熱剤を持参し、ついでにびすたがやり残した仕事(つまり家事だ)をしているのだった。

「お前がこうやってコキ使うから、びすたちゃんも熱出したんじゃねーの?ちゃんと労わってやれよなー」
「……お前に言われなくてもわかってる」
「あ、今ちょっとそうかなって思ったろ!その妙な間はそうだろ!」
「ウルセーんだよ!口動かしてないで手ぇ動かせ!それでさっさと帰れ!」

言い終え、煙草に火を付けて深く吸い込む。(ここはリビングで、びすたは寝室に寝かせたので問題ない)…コキ使う、ね。そんなつもりは全くなかったが…まぁ、色々と無理はさせていたかもしれない。それでなくとも、びすたは弱音を吐く事はないのだ。こいつに言われるのは癪だが、確かに俺が気を付ける必要があった。

「…さて!これで洗い物も掃除もあらかた終わったな…。んじゃ俺帰るぜ?」
「ああ。…悪かったな。忙しいところ呼び出して」

そう言うと、奴は驚いたように俺の顔を見つめた。それから面白そうに、そして気持ち悪いが嬉しそうに笑う。

「…人って変わるもんだなぁ?」
「何の話だ。人の顔見てにやにやすんな、気持ち悪い」
「いや。…じゃあ、びすたちゃんお大事に。また来るよ」
「あぁ。…次の締め切りまでには上げる」
「いいよいいよ、ちょっとくらい遅れても。…そんかわり、びすたちゃんの看病、きっちりな?」
「…うるせ」

こういう事を、したり顔で言うから嫌なんだ。だが、あいつは上機嫌で帰って行った。呼び出されて雑用させられたのに、相変わらずオメデタイ奴だな。
寝室に戻ると、びすたは眠っていた。寝息が静かで穏やかで、安心する。枕元に座って髪を撫でた。ついでに額に手をやると、さっきよりはマシな気がする。薬が効いているらしい。

「…ん」
「起きたか」
「あれ…担当さんは…?」
「帰った。…気分、どうだ?」
「さっきより、楽ですよ?だいじょうぶです」
「…そうか」

大丈夫、って、お前が俺に言うのは何か変じゃねーか?とも思ったのだけども。それは言わずにおく。少なくとも、俺はその言葉に安心しているのだった。びすたの言う、だいじょうぶ、に。

「ご主人さま、お休みにならないんですか」
「今日はこうしてる」
「で、でも…!」
「熱出してるのに、俺が横に寝たら暑苦しいだろ」

そっと手を繋ぐと、びすたは、ふふ、と笑った。締まりのねー顔だな。それにしても、今日はよく笑われる気がする。

「何だよ」
「ご主人さま、今日は優しいですね?」
「いつもが優しくないみたいな言い方するな」
「ごめんなさい。…でも、びすた、ちょっと嬉しいんです。…ご主人さまに心配してもらえて」
「……」

俺が心配するのは、この世でお前だけだよ。
そう言ってやろうかと思ったが、やめた。代わりに、布団を、びすたの肩まで掛けてやる。

「…今日だけだ、今日だけ。わかったら早く寝ろ」
「はぁい」

目を閉じるびすたを見る俺の顔は、もしかしたら気持ち悪い顔になってたかもしれないが、どうせ誰も見てないし、鏡もなくて見えやしないんだからかまわない。
明日になったら、またいつも通りだ。
そんな事を考えながら、自分も、目を閉じた。




 

何だか妙に優しくなっちゃったw
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