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お返事と妄想自堕落日記
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 そういえば私はGSキャラの家族とかお子様とかを妄想しまくっているのですが、志波くん関連でお子達のことを考えていました。



そんなこんなでこんな話が思い付いた。
 


お子達について詳しくは知りたい方はCPへ。






道を歩いているところに、小さな女の子に会った。
その子は、ぐずぐずと泣きべそをかいていて、俺は何となく見過ごせなくてその子に近付いた。…あぁそう、きっと小さな頃のあの子を思い出したからかもしれない。

「うえぇ…ここ、どこぉ…?っく…ふえぇ…」
「なぁ、どうしたの?もしかして迷子?」

顔を覆い、小さなうさぎのぬいぐるみを抱きしめて泣く女の子の傍にしゃがみこむ。子供特有のくたりとしたコシのない髪が、両耳の上でくくられていた。こういうの、何ていうんだっけ?
女の子は好きだけど、こんな小さな女の子の相手はあまりした事がない。時々アンネリーに来るのを相手するくらいかな。
声を掛けても全然泣きやんでくれる気配はない。どうしたらいいかな、と考えて、その子が大切そうに抱きしめているうさぎのぬいぐるみにそっと触れてみた。かわいいうさぎさんだね、と、それを撫でると、ずっと泣いていたその子は、ふと顔をあげた。

「…おにぃちゃん、だぁれ?」
「俺?俺はヒーローだよ」
「ひーろぉ?」
「だから、泣いている女の子を放っておけないんだ」
「じゃあぱぱのともだち?ぱぱもひーろーだよ」
「ぱぱ?」
「あのね、いんたびゅするの。ひーろーのいんたびゅなの」

あれ?この子のお父さんって着ぐるみショーか何かやってんのかな?凄い偶然。…いや、俺はそういうのじゃないけどね、もちろん。
それにしても、かわいい子だなぁ。そっち系のシュミがある奴とかだったら連れて行かれちゃうかもしれない。それくらいかわいい。

「そんなに泣いたら、このうさぎさんも悲しいよ?だから泣きやもうな?」
「…あのね、うささんだよ」
「へ?」
「うさぎさんじゃなくて、うささんなの」

大きな目にまだ涙を溜めたまま、その子はまっすぐに俺を見てそう教えてくれた。何がどう違うのか、俺にはさっぱりだけど。

「あのね、このこはちいさいうささんでね、おっきいこはね、おうちにいてね、サンタさんがつれてきてくれて、それで、ずっとおうちではいっしょにいるの。だからうさぎさんじゃなくてうささんなの」
「ふぅん、そっか。こんにちは、うささん。うささん、俺と友達になってくれるかなぁ」
「いいよ!コナミとおにぃちゃんはおともだちだから、うささんともおともだちだよ!」

目を輝かせて、女の子は手を伸ばして俺にうさぎ…じゃない、うささんを向けて「ほら、おにぃちゃんとおともだち!」と、上機嫌だ。良かった、とりあえずは泣きやんでくれて。

「ねぇ、名前はこなみちゃん、ていうの?どこから来たのかな?」

そう聞いて、こなみちゃんの濡れているほっぺたに触れようとした途端、背中に思い切り衝撃が走った。
信じられない。俺、空手有段者なのにな。全然気が付かなかった。

「…って…!」
「おいオマエ!コナミからはなれろっ!」

どうやら蹴りを入れられたらしい背中を擦りながら前を向くと、女の子の前には、同じような年頃の男の子供が立っていた。丁度、俺からコナミちゃんを庇うようにして。猫だったら毛を逆立てているみたいにして。

「コナミ、だいじょぶか?こいつにヘンなことされてないか?」
「ちょっと待てよ。俺は別に…」

言い掛けると、ガキは驚いたように目をまんまるくして「なんだコイツ!」と、益々警戒する。これじゃヒーローどころか立派なワルモノだな。

「ホクト!こいつガイジンのくせにニホンゴわかるぞ!ヘンな奴だ!」
「あのねシンノスケ。ガイジンじゃなくてきっと髪の毛をそめてるんだよ。フリョウっていうんだよ、こういうヒト」

また背中の方から、今度は別の子供の声がした。そいつは俺の背中に蹴りを入れた奴よりは随分落ち着いている、というか大人びている。ホクト、と呼ばれたその子は、思い切り軽蔑するような冷やかな視線を俺に向けていた。

「でもよー、そめるって、こんなキンキラキンにできんの?まえがみながいし、なんかキモチワルイな、オンナみたい!」
「キモチワルイに決まってるよ。コナミちゃんみたいな女の子に声かけるようなヤツなんだからね。ほんと、まにあってよかった。…オジサン、僕たちにヘンなことしようとしたらケーサツにツーホーするからね。それにヨージョユーカイってリッパなハンザイなんだから。お父さんが言ってたもん」
「ホクトのとーさんはなー、ベンゴシなんだぞっ、えらいんだぞー!オレのとーさんのほうがかっこいいけど!」
「む、なんだよ。僕のお父さんのほうがかっこいい!はりーさんははりーさんでみとめるけど」
「ちがうもんねー!ホクトのとーさんはすげーけど、オレのとーさんはかっこいいのっ!みゅーじしゃんなんだからなっ!」

ちがう!ちがわない!と、ケンカを始めた二人の間に「ケンカしちゃだめー!」と、コナミちゃんが割って入った。その一声で、男二人はぴたりと黙る。そしてバツが悪そうにお互いを見合っていた。

「だってホクトのやつが…!」
「僕はわるくない。シンノスケが先に言いだしたんだよ」
「二人ともけんかするの、めっ、だよ?なかよしでなきゃダメ」


それは、何時かの俺たちみたいだった。もうずっとずっと昔の話だけど。妖精の鍵はあるって、信じていた頃の話。
…いや?それは今でも信じている。だって、実際俺たちは出会えたわけだから。

「…さてと、俺、行くね。オウジサマが二人もいるんだからヒーローがいなくても大丈夫だろ」
「あっ、ヘンなやつ、どっか行くのかよ。じゃあなー!ばいばーい!」
「べつに手をふることないと思うけど…まぁいっか。もう会うこともないし」
「おにぃちゃん、ばいばーい!またあそぼうねー!」


ぶんぶん手を振る三人に手を振り返して、俺はまた歩き始めた。何だか妙な事に巻き込まれたけど、結構いい気分で歩いていた。



****


「ただいま」
「おう、遅かったな。どこほっつき歩いてたんだ?」
「ちょっとね。…あのさ、コウ」
「あ?」
「俺って、オジサン?」
「…はぁ?」
「さすがにちょっと凹んだ」
「…何言ってんだ、バカルカが」
「ねぇ、コウとあいつに子供が出来たらさ、俺のお姫様にしてもいい?」
「…っ、はぁぁぁ!??」
「俺、すっごくかわいがるし、幸せにするよ?約束する」
「いやいやいやいや待てお前!子供って…っ、それに、第一、女かどうかわかんネェだろ!?」
「…何で声上擦ってんの?」
「うるせぇよ!」
「わかるよ。きっと女の子だ。かわいいかわいい俺のお姫様だ」
「…や ら ね ぇ !」


…うん、今日は良い一日だった。





何ということだ。ルカさんがロリkゲフンゲフン!いやいや、冗談で言ってるんですよ、きっと。
一応、琉夏達も卒業後です。年齢とかは適当ですすみません。
琥一×バンビ+琉夏、って感じ。きっと琥一に子供が出来たら琉夏はすごくかわいがるんだろうなー、と思って。

ちなみにコナミちゃんのパパは着ぐるみショーのヒーローではないです。(笑)


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