お返事と妄想自堕落日記
「ワールド/イズ/マイン」がお気に入りです。アナザーの方も好きです。
個人的に色々重ね合わせてしまってニヤニヤする。
今更ですが、佐伯王子のお誕生日小話を思いついたので畳んでおきます。
以下、注意書きを読んでから「それでもOK」と言う方だけクリック。
※物凄くくだらない、「祝う気あんのかよ!?」という内容なので、素敵な佐伯主話を想像される方は読んではいけません。読んではいけません。大事なので二回言いました。
※オリジナルデイジーが出てきます。佐伯デイジーは「あかり」でデフォルトに近いですが、氷上デイジーの「夏生」はぶっ飛んでいるので注意が必要。
※でも夏生はハリーと一緒に出てきます。二人は仲良し!いたずら友達!という感じ。
※あと赤城が変なやつ。胡散臭さ200%。
…はい、大丈夫ですか?「やっぱりだめー!」って人はここで引き返してね!
個人的に色々重ね合わせてしまってニヤニヤする。
今更ですが、佐伯王子のお誕生日小話を思いついたので畳んでおきます。
以下、注意書きを読んでから「それでもOK」と言う方だけクリック。
※物凄くくだらない、「祝う気あんのかよ!?」という内容なので、素敵な佐伯主話を想像される方は読んではいけません。読んではいけません。大事なので二回言いました。
※オリジナルデイジーが出てきます。佐伯デイジーは「あかり」でデフォルトに近いですが、氷上デイジーの「夏生」はぶっ飛んでいるので注意が必要。
※でも夏生はハリーと一緒に出てきます。二人は仲良し!いたずら友達!という感じ。
※あと赤城が変なやつ。胡散臭さ200%。
…はい、大丈夫ですか?「やっぱりだめー!」って人はここで引き返してね!
【大切なキミへ心からのおめでとうを込めて】
『今から誕生日プレゼントを持っていくよ!待っててね!(*≧∇≦*)』
…というメールが、針谷と夏生からきた。(ちなみに針谷のメールには( ´艸`)という顔文字が入っていた。忌々しい)
(……きた)
あいつら個別でも大概メンドくさいのに、二人合わさるとますます神憑り的にウザい。ロクな事にならないのは目に見えている。
逃げたい、出来るなら関わりたくない。早く返事をしないと二人ともここに来てしまう。
とにかくどこかに身を隠さねば。見つかると面倒だ。ここは一流大学内の敷地だが、あの二人はここの事は詳しいし、全く遠慮なくずかずか入り込んでくる図々しさを持ち合わせている。
「どうしたんだい?怖い顔して」
「げっ、赤城」
第3に面倒臭い奴が来てしまった。こいつは話がまるで通じないような事はないが、その代わり、どうにもいけすかない。もう何ていうか存在自体が面倒臭い。
「怖いカオして携帯睨んでたね。…もしやカノジョとケンカでもした?」
…ほら、こういうところが。こういう事をしたり顔で言ってくるところが!
「…悪いが、俺は今お前に関わっている暇はない。急がないと…」
「どうしたんだよ。まだ昼休み始まったばかりだぜ?試験だってもう終わってるだろうに…」
「あーもう!ぐずぐずしてたらアイツらが来ちゃうだろ!」
「「あいつらって誰の事?」」
背中の後ろで綺麗にハモる二つの声。一つはバンドマン、もう一つは人気タレントの声。
向かいにいる赤城は「お、有名人」と目を丸くした。俺はもう、げんなりと溜息をつくしかない。
恐々振り返ると、悪魔二匹は心底嬉しそうにデカい声で「ハッピーバースデー!」と合唱したのだった。
****************
「何だよ佐伯、そのシケた面は!せっかく俺らがお祝いに来てやったっつーのに!な、夏生!」
「そうだよー!もうちょっと嬉しそうにしてくれてもいいのにねぇ、ハリー?」
「お前らな、そこそこ有名人なくせに何してんだよ」
針谷のバンドはもうデビュー目前だし、夏生は夏生で最近どんどんテレビに出てる。
そんな二人がこうして揃って俺の誕生日を祝いに来てくれるのは、麗しい友情の名のもとに…ではない。
「だから、ハピバスデイ!のプレゼントを渡しにきたんだってば。これ!開けてみて?」
はい!と夏生が差し出したのは、小さな紙袋。それでもちゃんと丁寧にプレゼント包装がしてある。…見た感じは普通っぽいが、警戒するに越したことはない。俺はそれを受け取って、持っていたカバンに仕舞おうとした。
「ああっ!おま、今開けろって!」
「いい。後で一人で開ける。礼は言っておく、アリガトウ」
「だめだよー!今開けないと面白くな…じゃなくて!気に入ってもらえたかどうかわかんないじゃん!」
「今、お前、面白くないって言おうとしたろ!やっぱそういう目的なんだろ!」
「違うもん違うもん!佐伯くんに喜んでほしくってハリーと一生懸命選んだのにぃ!トモダチのキモチを疑うなんてひどいよー!えーんえーん!」
「えーんえーん!」
「そんな二人で泣きマネしたって騙されないからな!」
さっさと帰れ、と息巻く俺の肩を、「まぁまぁ」と取成すように赤城が叩いた。
「折角二人が言うんだから、開けてあげればいいだろ?僕も興味あるな。きっと心の籠ったプレゼントなんだろうね」
「…おい赤城。笑いが堪え切れてないぞ。完全に面白がってるだろ」
「早く開けないと、佐伯はトモダチの心すら信じられない心の狭いやつだと大声で言い回ってやる、えーんえーん!」
「高校の時はプリンスぶってたけど、本当はツンデレでリズム音痴でケチで妄想好きだって言い回ってやる、えーんえーん!」
「や め ろ !わかったよ、あければいいんだろ、開ければ!」
鬱陶しい泣きマネの脅しに負けて、結局、俺はその場でその包みを開けるハメになった。ったく、しょうがない奴らだ。
それほど大きな包みでもない。それを開けると、中には、ガチャガチャのおまけみたいなおもちゃが入っていた。…何だこれ?
丸っこい形をしたのに、チェーンが付いている。…まぁ、キーホルダーのようにも見えなくはないけど…。
隣の赤城も初めて見るものらしく、珍しそうにのぞきこんでいる。
「…何だこれ?」
「それはねぇ。サウンドロップといいます!」
自慢げに言うのは夏生だ。続いて針谷がにやにやと笑い、「な、ちょっとその真ん中、押してみ?」と、おもちゃの真ん中を指差す。…押す?こうか?
『おにぃちゃぁん』
「ぉわっ!な、何だこれ!?」
言われた通り押してみると、聞こえてきたのは、甘ったるい口調の高い声。お、おにいちゃん!?なんか、語尾にハートマークが付いてそうな言い方だぞ、これ。
どうしていいかわからない俺を、爆笑する針谷と夏生。…そうか、これが狙いかよ。
何度も押して「おにぃちゃぁん」という声が、キャンパス内に響く。…おい!本当にちょっと恥ずかしいだろ!
「…いるか、こんなもん!」
「何でだよ!佐伯、こういうの好きだろ!」
「好きじゃない!やめろ、変な誤解を招く!」
現に横に居る赤城の目が、冗談抜きで何か変なものを見る目に変わってきてる。待て待て、こんなのが好きなわけないだろ?いつものこいつらの悪ふざけなんだってば。
「そんな事言うけど、佐伯くん、私は知っているんだよ?佐伯くんの秘密を」
「はっ?秘密?」
「あかりちゃんから聞いたんだもんね」
まるで鬼の首を取ったみたいに夏生は胸を張った。あかりから?あのカピバラ、一体何喋ったんだ?秘密?
「…佐伯くん、あかりちゃんにお父さんって呼ばせてたでしょ?お父さんプレイしてたでしょ!」
「なっ…!?」
びしりと指をさされ、俺は言葉に詰まる。…確かに、そんな風に呼ばせた事もあったには…あった。
「…佐伯くんて、意外にマニアックな趣味の持ち主なんだな」
「ちょっ、違っ…!おい赤城!笑い堪えながら、メール打つな!どこに一斉送信しようとしてんだ!」
「そんなマニアック佐伯には、最近流行りの『いもうと萌え』を体験してもらおうと思ってさー」
「まーこれを踏み台に、将来はあかりちゃんに『おにいちゃ」
「やーめーろーーー!!誰がするかっ!ていうか、お前らヒマ人かっ!」
繰り返しになるが、針谷はそこそこ人気のあるバンドマンで、夏生はそこそこ人気のあるタレントだ。普段は忙しくて休みだってバラバラなのに、俺の誕生日にはきっちり合わせてくるってのはどういう了見なんだ。
「なんか、賑やかだと思ったら皆来てたんだー!」
このヤヤコシイ状況に、またヤヤコシくさせる奴増えた!…けど、邪険には扱えない。何せ俺のカノジョだから。
「お前、あかり!夏生に何しゃべったんだよ、このカピバラ!」
「きゃっ!いきなりチョップなんて何するの!ひどいよ、お父さん!」
「ば、ばかっ、今それは言うなって!」
「え?なんで?だっていつも言ってるじゃない」
わーわーもう!だから嫌なんだ!かわいく首を傾げて何とんでもない事言ってくれてんの、このカピバラ娘は!
「…ちょっと聞きまして、夏生さん、赤城さん?いつもですって!いつも言わせてるんですって!」
「なるほど、確かに流れが自然だった」
「ヤダー!佐伯クンってばコワーイ!キモーイ!」
「だから、違うって言ってるだろ!そういうんじゃないんだってば!」
ぎゃいぎゃいと言いあう俺たちを他所に、あかりは俺のもらったプレゼントをひょいと手に取った。「へぇ~、ピンクでかわいいねぇ」と色々な角度から興味深そうに眺めている。
「それね、おにいちゃんって言うんだよ。あかりちゃんも押してみて」
「え?こう?…あ、ホントだ。かわいい声だね…それで、どうしてこれが瑛くんへのプレゼントなの?」
「それは佐伯くんのしゅ」
「違う!こいつらの悪ふざけだよ!俺は関係ない!」
こいつにまでオカシナ誤解されたらたまらない。夏生が喋るのを大声で遮ると、あかりは不思議そうにしていたけど、そのうち「あ、そうか!」と、ぽんと手を打った。
「瑛くん、一人っ子だもんね?おにいちゃんって呼ばれてみたいとか?」
「………………そ」
そんなわけあるかああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!
と、叫べたのは心の中でだけだった。…もういい。もう俺の心は折れてしまった…。
「わ…わぁぁ!さ、佐伯くんが、燃え尽きてる!燃え尽きて真っ白な灰になりかけてるぅ!」
「ごめん佐伯!こんな事になるだなんて思わなかったんだ!戻ってこい!帰ってこい佐伯ーーーーーーー!!」
「え?え?瑛くん、どうしたの?日に当たりすぎた?熱中症?」
佐伯瑛、二十歳の夏。友人と恋人に囲まれた幸せな誕生日でした。
**オマケ**
「…でもなるほど、『いもうと萌え』ね、知らなかった。…今度、伊織に試してみようかな」
「え!?赤城ってそういうのイケる奴!?」
「ははは、やだなぁ。冗談だよ」
(冗談に聞こえねぇ……!)
(伊織ちゃん逃げて……!)
拙サイトでは『弄られ瑛』を全力で応援しています。(←
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今は、ときメモGS2と中井さんが熱い!!
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