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お返事と妄想自堕落日記
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志波主ってみた。
下の記事の「ハリーがメロンパンでイジワルする」話。


ていうか、志波誕目前のこの時期にたまにはって…。


い、いいの!心はウキウキしてるんだからねっ!!
どうしよう、今回はちょっと奮発して美味しいケーキ屋さんに行こっかな~、とかね!
志波誕甘い話いっこも書いてないけど(これマジ)、やっぱり考えようかな~、とかね!
ケーキ屋は時間あったら行きたいなーvvそして今年も3つ買うよ!!(理由は去年と同じなので割愛)

 

毎度のことですが、ハリーが如何なくジャイアニズム発揮してます。








「やぁー!ハリー!返してよー!」
「へっへーん。噂のメロンパンもーらいっ!」

お昼休み、急いで購買に走って買いに行ったメロンパン。やっと食べようと思ったら、ひょいと取り上げられた。
時々こうやってお菓子とかお弁当のおかずとかを持って行かれる。気をつけてたのに、今日はメロンパンをちゃんと買えたことで気が抜けていた、迂闊だった。すっごく美味しいって評判のメロンパンなのに!
メロンパンを持ってさっさと行ってしまうハリーを、廊下で何とか掴まえる。今日こそ、絶対返してもらうんだから!
返してと手を伸ばしたけれど、ハリーはメロンパンを持ったまま腕を高く伸ばした。

「あぁっ!」
「ここまで届いたら返してやってもいいけどなー?」

無理だよ、届くわけない。だって、ハリーは私より背が高いんだから。何とか手を伸ばしてみるけど、やっぱり全然届かない。

「もう…っ、なんで?それ、私が買って来たんだよ?ハリーも欲しかったら自分で買えばいいのに!」
「だって、俺行ったら売れ切れてたんだもん。んで帰ってきたらお前持ってたし。そしたらコレは俺のだろ?」
「なんで!?そんなのおかしいもん!それは私のだもん!」
「違うの!コレは俺のなの!お前が買ってきても俺が欲しかったら俺のなの!」
「やだー!返してよーう!」
「だから届いたら返してや…あ!」

ハリーが持っていたメロンパンが別の腕に取られて宙に浮く。同時にため息混じりの低い声が聞こえた。

「…何やってんだ、針谷」
「あーーっ!!お前こそっ、何すんだよ、志波!返せっ!」
「お前のじゃないだろ。…ほら」

私の手の中に、ぽんとメロンパンが置かれる。

「あ…ありがとう、志波くん」
「それにしても…廊下で騒ぎ過ぎだ、お前ら」
「俺が騒いだんじゃねーよ。騒いでたのはさよすけだ」
「も、元はと言えばハリーが私のメロンパン取ったからだよ!」
「あー!そうだよ、メロンパン!おい、志波!どーしてくれんだよ、俺のメロンパン無くなっちまったろうが!」
「お前な…」

志波くんは呆れ顔でハリーを見ていたけれど、「仕方ねぇな」と言って、がさりと持っていた包みから何か取り出した。…パンだ。メロンパンじゃないけど。

「…あんぱんだけどな。やる」
「あんぱんかー。まぁいいか、これで手を打ってやる」
「じゃあ、俺と半分だな」
「ゲッ!何で俺がお前と半分こなんだよ!つか、やるって言って何で半分だよ!フツー全部だろ!」
「俺だって食いたい」

(半分こ…)

ぷんすか文句を言うハリーを無視して、志波くんはその場で包みを開けてあんぱんを半分にした。
私は一瞬、自分の手にあるメロンパンを見た。それから志波くんが割った半分のあんぱん。

「…あ、あの、ハリー」
「あ?なんだよ?」
「あ、あのね、これと、あんぱん、変えっこしてもいい?」
「はぁぁ?今頃どーゆう風の吹きまわしだよ!?」

ハリーは物凄く大きな声で、そして物凄く迷惑そうに(わざとだ、絶対)言って、志波くんもちょっとびっくりしたみたいな顔をした。

「だ、だって、これはハリーのなんでしょ?だから、ハリーにあげる!その代わり、そっちのあんぱんと変えっこしてください!」
「…ふーん」

うっ…、視線が痛い。きっと変に思ってるんだろうな…。
ハリーはしばらく不審そうな目で私を見ていたけど、結局、私の手の上にあるメロンパンを取って、そこにあんぱんを乗せた。

「ま、俺は元々こっちが食いたかったわけだからな。かわいい子分に頼まれちゃ、世界のハリー様としては聞いてやるしかねぇし?」
「あ、ありがとう、ハリー!いえ、ハリーさま!」
「おう!じゃあな!俺様は音楽創作の為、音楽室に行くぜ!」

行ってらっしゃーい、と、ハリーが音楽室に行くのを見送った後、「…よかったのか?」と志波くんが少し困ったような顔をして言った。

「あれ、お前が買ったんだろ?」
「えと…別に、いいよ。いつでも買えるし」
「けど…それだけじゃ腹減るだろ。メロンパンじゃねぇし」
「へ、平気!それに、私、メロンパンよりあんぱんの方が好きだから!半分でもこっちの方が嬉しいの!」

本当は。
半分でもこっちの方が嬉しいのは、あんぱんが好きだからってわけじゃないんだけど。
志波くんは「…変なやつ」と笑った。

「え?そ、そう?」
「ホントに好きなんだな。…顔がニヤけてる」
「うぇっ、ホント!?」
「冗談だ。…また針谷に取られたら俺に言いに来い。取ってやるから」
「う…うん。ありがとう…」
「じゃあな」

ぽんと、私の頭に手を置いて、志波くんは教室に帰って行った。

(志波くんと…半分こしちゃったぁ…!)




嬉しかったり胸がいっぱいだったりで、せっかく志波くんにもらったあんぱんなのに、全然味がわからなかった。










食べ物はきちんと座って食べましょうね?
しかし、さよすけに対するハリーは何だってこんな小学生レヴェルになるのか…。
この志波さんはまだ全然好きとかじゃなくて友好くらいなんだけど、まぁ友好くらいならこれくらいアリですよね?だってゲームでは「おめぇ、ぜってぇ好きだろがよ!!」って台詞を友好でも言ってますもんね?

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マジですか!?
お邪魔します!
「オレはハリー様~、ガキ大将♪」でグッジョブはりのしん! 志波くんの長身を巧みに使ったオイシイ話をごちそうさまです。そして半分あんぱんを欲しがるさよちゃんが可愛い! 目の前で変えてもらうなんてわりと大胆ですね!

そして…し、志波誕いっこも甘い話がないってホントですか!
ブログ連載での志波くんが不幸気味だったので(でも苦難の志波くんも好きなのでばっちこい)、きっと志波誕当日にはこれでもかこれでもかとめろんめろんの波が来ると踏んでいたのですが。
でもまだお話考えてらっしゃるようですし、御謙遜かもしれないのでドキドキしながら当日を待ちたいと思います。

それではまたお邪魔します!
アサマ 2009/11/18(Wed)09:53:38 edit
>アサマさま
というわけでガキ大将のしんでした。「へっへーん」とか死後でしたね、こんな言葉、今時の高校生は言いませんね。
しかしまぁ、そこはそれときメモなので良いかと。

志波誕、甘い話はいっこも無かったんですが、私も志波主スキーの端くれ、それっぽい話が出来ましたよ、ほめて!(←
でもね…なんかもう、皆さまがとても素敵な志波主話を書いてくださっているので私の書くクソ話なんぞ必要ないなぁと思うのが本音です。でも好きだから書いちゃうんですね、すみません。

ではでは、コメントありがとうございましたー!!
aika 2009/11/18(Wed)22:42:52 edit
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