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お返事と妄想自堕落日記
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 久々にデ.カ.ワ.ン.コ見たら、わんことシゲさんに萌えた…。最近年の差萌えが甚だしい。
ラブじゃなくても良いんだ…なんか、萌えるんだ…。

今、GS2で若ちゃんやったらまた違うかもしれないなー(笑)


というわけで、続きは例によって年の差夫婦さんの話ですよ、妄想しかないのでご注意くださいませ。
 




※赤城大地というのは一雪の兄の名前(公式設定)なのですが、そこから何やかんや妄想付け足して、藤津川琴子さんという年の離れたスイートがいることになってます。(何ちゅう説明)
※いつもは夫婦なんだけど、今日は学校の先生と女子高生だ!お付き合いとかはしてなくて、大地せんせ←琴子ちゃん、という感じで。
※まぁ、自分が書きたかっただけなのだぜ。(これ重要)


ではいざ!



******************


「あー終わったー」
「ねね、帰りさー何か食べて帰ろうよ」
「いいねぇ。…あ、琴子も行くでしょ?」

友人たちの声に、琴子は荷物をまとめていた手を一瞬だけ止めた。

「ごめん。今日はちょっと無理」
「えー、何で?」
「質問しに行くから」
「…え、それってもしかして…」
「じゃあ、私、行くから。また明日ね」

友人の一人が言い終わらないうちに、琴子は席を立ってにこりと笑った。…せめて、皆が気分を害さないように。こういう関係は時折面倒だけど、同時に居ごこちが良くて大切なものでもあるので。
まただよー、とか、完全にオネツだよね、とか、ひそひそ声を無視して琴子は教室を出た。そんな声に、構うつもりはない。

(別に、毎日行ってるわけじゃないし)

これでも、きちんと分別を持って行動しているつもりだ。今日は授業でわからないところがあったから質問しにいくわけで、これは生徒であるなら当然の行動で、おかしくはないはずだ。本当は、毎日押しかけたいところではあるけれど。

(だって、大地先生はいつでも質問しに来ていいって言ったもん)

ただ、目的が教科の質問よりも先生本人に会いたい事が第一であることは、先生には内緒だ。言わなければ、大した問題じゃない。
先生に早く会いたくて、廊下を歩く足が自然早くなる。琴子は自分が先生のことが好きなのは自覚していた。だから本当は一分でも一秒でも一緒にいたいのだ。先生と生徒だからとか、そんな事で怯むような想いではない。ただ、あからさまにすれば迷惑がかかるのは先生の方なのでなるべく自重しているけれど。

「…あ、藤津川」

もう少しで先生のいる教室に辿り着く、というところで声がかかる。振り返ると同じクラスの男の子がこっちを見ていた。…そういえば、最近何かと琴子に話しかけてくる子だ。一度だけ、一緒に遊びに行こうと言われた事がある。学校以外で遊びにいくほど仲良くないから「どうして?」って思わず聞き返してしまったのだけれど。

「どこいくの?もう帰り?」
「ううん。先生のところに質問に」
「…先生って、まさか、赤城んトコ?」
「…そうだけど」

わかってるなら、さっさと行かせてほしい。早くしないと外の子が来ちゃうかもしれないのに。

「…あのさ、それってどうしても今日でないとダメなのか?」
「どうして?」
「いや、どうしてって事はないけど…でも、藤津川ってしょっちゅう赤城のところに行ってねぇ?」

どこか訝しげなクラスメイトの声に、琴子は思わずかちんときた。しょっちゅう?こんなに「遠慮」して本当に時々にしか行かないのに、しょっちゅう、ですって?

「今日でなくちゃダメなの」

琴子はきっぱりと言った。もしかしたら、少し声が尖ってしまったかもしれない。そう思ったけれど訂正するのもおかしな気がしてそのまま踵を返した。男の子って、どうしてああもとんちんかんなのだろう。そんな風に思いながら廊下を走るようにして行く。


***


「失礼します」
「はい、どうぞ」

ドアを開けると、視界に先生の姿が見える。それだけで、胸がいっぱいになってしまう。幸いなことに、琴子以外の生徒はいないみたいだ。
本棚のガラス戸で、一瞬だけ自分の姿を確認する。髪も、制服もおかしな事にはなっていないのに、ほっとした。
先生は、机でパソコンに向かったままだ。先生の横顔は穏やかで理知的な感じがすると思う。友達に言わせると、「何かちょっとダサい」という評価が多いのだが、それは見る目がないのだ。確かに服装はいつもちょっぴり地味だけど、でもそんな事どうでもいいくらい先生は素敵だ。琴子にとってはどんなに格好良い俳優やアイドルよりも、断然先生が一番だった。
何より、先生は大人だ。さっきの男の子みたいにとんちんかんな事、言ったりしない。

「…藤津川さん?」
「え?あ、はい!」
「何か用だった?…あ、また質問かな」
「あ、えぇと…はい、そうです」
「藤津川さんは熱心だなぁ」

そう言って、先生は緩やかに琴子に笑いかける。机上のノートパソコンを端に寄せてから、立ち上がって琴子が座る為の椅子を用意してくれた。これは毎回同じ流れなのだが、そうして先生が動く間、琴子は先生を見るだけで、それ以外は何も出来ない。

「…何?何か付いてる?」
「…あ。大地先生、背が高いなと思って」
「そうかなぁ?もっと高い奴、いっぱいいるだろ?」

授業の時とは違う砕けた口調に、嬉しくなって口元が緩む。わからないところ、どこかな、と教科書を覗きこむ先生の頭が近くて、髪がやわらかそうだなと思った。

「でも、大地先生くらいがいいと思います。ちょっと高いくらいが」
「ふぅん、そうか。じゃあ藤津川さんに彼氏が出来たら、同じくらいの身長か見てみよう」
「……」

何気ない、冗談めいた先生の言葉に、けれども琴子は黙りこんでしまう。心臓がズキズキと痛くなった。

(先生、ひどい)

時々、先生は琴子の胸を痛くさせる。先生には全然悪気がないから、余計にタチが悪いのだ。
仕方がない。先生にとって琴子はただの「生徒」なのだから。先生は、全然悪くない。頭ではわかっている。

(私は、先生しか好きじゃないのに)

「…あれ?どうかした?」
「…かれしなんて、いりません」
「え?」

男の人って、大人でも子供でもとんちんかんな事を言うのかもしれない。でも、先生に言われるとかなしくて、ほんの些細なことなのに、泣きたくなる。
ぎゅっと、膝の上に乗せていた手に力が籠るのが自分でもどうにもならなかった。

「私、彼氏なんて、そんなの全然ほしくない」

大地先生に出会えたのは、「生徒」だからだ。きっと、何も知らないふりして甘えることが出来るのも、「生徒」の特権だ。だから琴子は今の立場をそれ程悲観的には捉えていない。
だけど、先生と同じだけ「大人」なら、きっと堂々と先生に好きだと言えるに違いない。先生だって、「生徒」としてでなく、ちゃんと「カノジョにしたい女の人」として、…例え無理でも候補にはなれるはずだ。今みたいな絶対的な子供扱いじゃなくて。

「…藤津川さん」

気付くと、先生が驚いたような顔をして琴子を見つめていた。その表情で、自分の声が思っていたより強かった事に気付いた。…きっと、さっき廊下で声を掛けてきた男の子に向かって言ったみたいに。

(わたし、何言ってるんだろう)

途端に、恥ずかしくて、血が逆流するみたいにして顔に集まってくるのがわかる。心臓もドキドキしてきて、勉強どころじゃない。

「…やっぱり、今日は帰ります。用事があったの、忘れてました」
「え、ちょっと…」
「あのっ…また、聞きに来ます…っ、さようなら!」

がたがたと椅子を鳴らして、琴子は立ち上がる。早くその場から立ち去りたかった。
先生の顔もろくに見ないまま、一礼して、教室を飛び出した。



***


「…はぁ」


机の上には、生徒の忘れていった教科書とノートが出しっぱなしだった。名前を書く欄には「藤津川琴子」と女の子っぽい、かわいらしい字で書いてある。

(あれくらいの年の子に、ああいう話はダメだったかなぁ)

ほんの冗談のつもりだった。それに最近の女子高生はあれくらいでは動じたりしない、というのが大地の見識だ。是にしろ否にしろ、適当に笑い飛ばされるものだと思っていたのに。

「…何か、悩んでるのかな」

彼女は特別に優等生というわけではない。だが、大地の担当する教科には興味を持ってくれているらしく、放課後もよく質問にきた。まっすぐに長い黒髪と、彫りの深い顔立ちが印象的な子だ。話していると表情がくるくる変わる。男子生徒に人気らしいという噂も、何となく納得出来た。それなのに、彼女に浮いた噂は立ったことがない。もしかしたら、まだ恋愛とかはあんまり興味がないのかもしれない。そんな風に思えるくらいに。
実際、恋愛絡みの話題を、彼女は好まなかった。他の女子生徒ならむしろ張り切ってくるくらいなのに、彼女はそういう話題になると途端に口を閉ざす。…だが、今日ほどはっきりと拒絶されたのは初めてかもしれない。

――彼氏なんて、全然欲しくない。

気のせいでなければ、彼女は酷く傷付いたような顔をしていた。怒りすら滲ませ、はっきりと言った。
傷付けてしまったという事実に、心が重くなる。ああいう反応があるというのは、恋愛事に興味がないとか、初心だとかではなく、それそのもので悩んでいるのではないだろうか。
つまり、好きな人について。

(すきなひと、か)

それは、自分と同じくらいの身長の男なんだろうか。そう考えると何故か憂鬱になり、その事に大地は知らず顔を顰める。彼女は女子高生で、だからそういう相手がいたとしても当たり前だし、そして自分は彼女の事情にこれ以上は立ち入るべきではない。たった一人、特別扱いするわけにはいかないのだから。
実を言うと、大地は意識して彼女に関わることに慎重になっている。それは、自分でもわからない。…いや、わからない、ということにしている。

(…教師じゃなかったら)

例えばクラスイメイトなら、あの時出て行こうとする琴子を止められたかもしれない。話してほしいと、言えたかもしれない。…あんな、泣きそうな顔のまま帰したりなんてしなかった。

「…バカバカしい」



頭の中の考えを追い出すように、大地はもう一度深く息を吐き出す。それから、置いて行かれたノートに、指先を滑らせた。そっと、ほんの少しだけ。










というわけで、大地と琴子さん、高.校.教.師ver.でした(笑)なんか…もっとラブいはずだったのに…。
個人的に、女の子は天然なくらいがかわいいとは思うのですが、琴子さんに関しては別です。大地まっしぐらです。大地さん好き好き大好き!という感じで丁度です。

そんなわけで、こんなんですが「恋煩い」のゆうきさんへ!3周年&お誕生日おめでとうございました!!



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