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お返事と妄想自堕落日記
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 先日、氷上主話をupしたのですが、格さんが服を着ている、というのを書き忘れている事に気付きました。別になくったっていいけどさ…(←

今、やりたいと思っているリスト、思いついた順。欲望の赴くままに。

・志波主考える。(お誕生日用)
・志波主を書く。(リク企画用)
・「ぼくうみ」をいい加減終わらせる。
・バンビメモ
・DSでG.S2.
・DSでG.S3で玉緒先輩親友
・DSでG.S3で幼馴染△
・針主でくーちゃんとの話。その後。
・DSでG.S3で大迫ちゃん
・幸治さん萌えを大地さんに変換。


あと、「G.S3で長編書きたい」などという無謀にも程がある事を考えていたりして、でも一応今ある続き物が収まって、そして志波誕終わらなきゃとても無理だなっていうか、書けるの?そんなのって話なんですが、まぁ書けたらなーいつか、くらいの感じでは思ってるわけです。

で、思ってただけなんだけど、うっかり真綾さんの歌とか聴いちゃって、んでテンション上がっちゃって我慢ならなくなったので「こんな話」っていう妄想を畳むことにします。そしたら落ち付くと思うのです、うん。
 





バンビさんの名前は日野美羽、といいます。





「下のきょうだい」というのは憧れていた。僕には姉しかいないから。だから、たぶん彼女の事だって、そういうつもりだった。もしも妹がいたなら、きっと彼女みたいな…というよりも、彼女が妹だったら、みたいな風に思っていた。

「紺野先輩、次の会議の資料はこれでいいですか?」
「…うん、大丈夫。もしかして、君一人で作ったの?」
「えぇと、大体は。…でも、他の先輩にも少し手伝ってもらいました」
「そうか。良く出来たね」
「作る前に、紺野先輩に色々教えてもらったお陰です」

はにかむように笑う日野さんに、僕も「そんなことはないよ」と言いながら、ちゃんと笑顔を返した。彼女と話すのは楽しい。楽しいし、穏やかになれる。そして、「年上」であり「頼られている」という、ほんの少しの優越感。

「……あ」

ふと、日野さんは僕とは全く別の方向(というよりほぼ逆の方向)に振り向いた。微かに耳に届くピアノの音。設楽先輩だ、と彼女はぽつりと零した。特に意識もなく、ごく自然に。

「…また窓を開けっぱなしで弾いているんだな、設楽は」

微かに、けれども微かではあっても美しく流れるようなピアノの音は、今の僕の胸にはちくちくと棘を刺すように響く。ピアノの音色はただの楽器の音だ。だけど、その音を聴いてただ美しいものだと聞き流せないものになったのは何時からだろう。

「…きれいな音」

小さな鳥の声のような彼女の声がそう言うようになったのは、何時からだったろう。そして、その一瞬後に、圧倒的な劣等感を持つようになったのは。


彼女はしばらく音のする方を見つめ、そして、聞きわけの良い、まるで「妹のような」後輩の顔で僕に向き直る。


*********


――「私は、先輩のピアノ、好きです」

軽々しい女だ。
好きだとか何とか、そういう言葉をてらいなく使う種類の人間はあまり好きじゃない。直情的な言葉をすぐ口にするのは真正の馬鹿か、裏では別の(あるいは逆の)事を考えている奴のどちらかだ。
つまり、あいつは馬鹿なのだろう。嘘なんて付けるような器用な人間だとは思えない。馬鹿だろうが愚図だろうが、俺には関係の無い話だが。

窓を開けて弾くと、その分自分の耳に返る響きは減る。どこか遠くの方に音が吸い込まれていくような感覚が、少し面白い。あの音は、どこへ行って、誰が聴くのか。

誰が、聴くのか。

――「いつか、ちゃんと聞けたらなぁって思います」

へらりと笑ってそう言った。本当に、ただそれだけの意味でそう言っているらしかった。それに気付いた時、俺は呆れたものだ。日野にも、自分にも。

音楽室の壁にかかる時計に目をやる。今の時間なら、生徒会の連中も活動しているだろう。気付けば、そんな事を気にしてピアノを弾いているのだった。集中できないはずだ。
苛立つような、でも同時に安心するような(何故かはわからない)気持ちになって、手が止まる。音が止む空白。

(信じられない)

ピアノに向かって、どうしていいかわからないなんて。しかも、音楽以外の事で。

(…何だっていうんだ)

楽譜を捲る。…展開部、転調して、ゆったりとしたメロディを指が追う。けれど、心はざわついたままだ。
窓を開けて弾く事に、意味などなかった。ただの気分だ。閉め切って練習する時だってある。何時から習慣的に開けて弾こうと――開けなければ、と思うようになったのだろう。

音が響くその先に、誰もいなくてもかまわないとずっと思っていたのに。「ここ」にいるのは自分独りで、その事に疑問を感じたことなどなかったのに。



窓を開け放した音楽室は、広かった。そういえば、生徒会室はどんなだったろうと、頭の端で考える。




まぁ…こんな話を…って、またワンパターンとか言わないで!言わないで!
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