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お返事と妄想自堕落日記
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 あちこちから「…何してる(*´v`)?」って言われそうですが(自意識過剰です)、どうしてもガマンならなかったので変えてやった。後悔はしていない。

色は付けたかったので、バンビと玉緒の色にしてみた。でもこれ良く考えたら春のはいしょkヽ(#゚Д゚)ノ┌┛Σ(ノ´ェ`)ノ

センスないくせに凝ろうとしても無駄だった。やっぱりだめだった。


ついでに私の3の嫁(といってもう憚ることはない)会長祭りときゅんきゅんかわいい平くんの祭りの応援もしておきます。ま、私は参加しませんが。

会長祭は日程的に無理で、平くんのもこれまた無理っぽい…。
というか、今日(昨日?)のぼっちゃまつりを覗いたのですが、あの愛のビッグウェーブに私は乗れそうにありません…溺れる、きりもみした挙句溺れる!


でもせっかくなので無理やり設楽先輩を一人で祀ってみる。


…いや、祭ってみる。



 


うちの設楽バンビさんは二之宮一佳(にのみや いちか)といいます。




(暑い…)

この暑いのに、何だって学校に足を運ばなければならないのだろう。理不尽だ、横暴だ、と心の中で呪詛のように文句を言いつつ、自業自得なのでどこにもその不満はぶつけられない。…そこまで落ちぶれてはいないのだ。

ぎらぎらと、どこもかしこも眩しく照らされている夏の校庭は、しかしそれほど静かでもない。夏休み中でも活動している運動部はあるし(とても信じられないが)、文化部でもそれぞれ集まりはあるらしい。

(…そういえば、吹奏楽部も練習があるって言ってたな)

はば学の吹奏楽部は、顧問の数学教師が厳しいので有名だ。軍隊もかくやという恐ろしい質と量の練習が行われている。
でもやりがいあるし、楽しいんですよっ!と笑顔で言っていたのは一人の後輩だ。やたらと自分に付きまとう、うっとうしい存在。騒がしいし、デリカシーはないし、変だし、関わると異常に疲れる。大体、あいつは一体どういうつもりなのだろう。日曜日しつこいくらい誘って来たかと思えば、下校途中せっかく待っててやっても紺野と先に並んでいて「設楽先輩も一緒に帰りましょー」などと言う。「仕方ないから」と言った体で。

(…いや待て)

そこまで考えてひとしきり一人で腹を立てた後、設楽はその考えを体から追い出すかのように溜息をついた。まただ、こうやってあいつの事を考える事自体どうかしている。
ふと気がつけばどうしているかと気にしたり、思い出したかと思えば、あのへらへらした笑顔ばかりを思い出すだなんて。これは罠だ、罠に違いない。その手には乗るものか。

校門には車を待たせてある。さっさと帰ろうと歩いていると、せんぱーい!、と、どこかからか聞こえた。良く知っている、今となってはすっかり耳馴染んだ声。

「せんぱい!先輩ってばー!」
「…まさか」

声のする方にはプールがある。何故プールから声が聞こえるのだろう。いやそれよりも、ここまでは結構距離があるのに何故自分だとわかったのだろう。
しばらく考えて、これは幻聴だなと無視して通り過ぎようとすると、さらに響く声で、せんぱいせんぱいせんぱーい!聞こえてるんでしょーっ!ねぇーっ!と引っ切り無しに声がしたので、プールの方へ近付かないわけにはいかなくなった。…無駄な時間と体力を浪費することになりそうだ。
近付くと、空気には微かに水の匂いが混じり、肌触りも心なしかひんやりとする。影になるところに入り、設楽は声の主へ顰め面で応対した。

「うるさい!大きな声で呼ぶな、俺は犬か何かか」
「やっぱり聞こえてたんじゃないですか!今、無視して帰ろうとしたでしょ!先輩ひどい!」
「それより、これだけ距離があるのにどうして俺だとわかったんだ」
「そりゃーわかりますよ先輩ですもん。地球の果てに居たって先輩を見つける自信があります、愛の力で☆」
「……心の底から怖いからやめてくれ」
「もう、先輩ってば照れちゃって!」
「照れてない!本気で怖いんだ!お前ならやりかねない!」
「やりかねない、じゃなく、やれるんですよ?」
「だから…っ、あぁもう!だから嫌なんだ、お前と話すと普通より倍疲れる」

これだ。いつもこの調子で振り回されるんだ。全くもって不本意な思いをさせられるのに、それなのにどうしても振り切れずにこうして付き合ってしまう。どうしてなのかは自分でもわからない。…というより、わかりたくもない。
話題を変えよう。そしてさっさと帰ろう。そう思い、気を取り直して上を見上げる。プールサイドは位置が高いのでどうしてもこちらが見上げる形になる。

「お前、一体何してるんだ?」
「何って、掃除ですよ。プール掃除!」
「……罰ゲームか?」
「ちっがいますよぅ!交代で回ってきたんです。…先輩、知らないんですか?」
「知らないな」

だいたい、水泳の授業さえ受けた憶えがないのだから、掃除のことなど知るはずもない。そういえば、彼女が手にしているのはデッキブラシだった。毛の部分の毒々しい緑色が目に痛い。

「…この暑いのに、ご苦労なことだ」
「そうですねぇ、でも、これはこれで楽しいし」
「俺なら絶対に御免だな。…それにしてもお前、制服で掃除してるのか。濡れないか?」

彼女が着ているのはいつもの夏服のシャツにスカートだ。ベストも着ていない。時折、撥ねた細かい水しぶきが日に当たってキラキラと光った。
そして、ふと気付いた。下から見上げているせいか、普段気付かない部分が妙に目に付く。
彼女の、すんなりとした腕と足。

「そりゃ、水被れば濡れますけど。大丈夫ですよ、プールの中だって今は水張ってないし」
「…おい、掃除って女子だけか?」
「え?男子だっていますよ。さすがに女の子だけじゃ大変…」
「それで、お前そんな格好で…」

言い掛けて、はっと口をつぐむ。…何だ、俺は今、何を言おうとした?
この暑いのにベストなんて着ていられないだろうし、それに、掃除といっても飛んだり跳ねたりするわけじゃない。…いやでも、こいつなら。でもそれは俺に関係ないはず。
気付けば、見降ろしてくる後輩はにやにやと嬉しそうな顔をしていた。まるで心の中を見透かされたようで、そうすると、設楽はわざと強がってみせるしかない。

「…何だ。にやにやするな、気持ち悪い」
「んふふ、だって、先輩心配してくれたんですよね?」
「べっ、別に…!誰がお前の心配なんか」
「でも、本当に大丈夫ですよ?だってほら」
「…っ!」

にっこり笑って、あろうことか彼女はスカートの端っこをひょいと持ち上げて見せた。…つまり、設楽にスカートの中を見せるように。

「ばっ、ばか!お前、何」

してるんだ、と続けようとして、声が詰まる。スカートが捲られた彼女の足は、しっかり体操着のハーフパンツに包まれていた。

「ね、大丈夫でしょ?」
「…だからってわざわざ見せるな!お前は本っ当に、少しは考えろよ!」
「先輩にしか見せないんだから、いいんでーす」
「そういう問題じゃない!」
「あはは!ねぇ先輩、一緒に帰りましょう?もう少ししたら掃除終わるし」
「断る。この暑いのにお前なんか一秒だって待ってられるか」
「ええぇ~、そんなこと言わずにぃ~」
「イ ヤ だ」

(…何なんだ)

こんな下らないやり取りをいつまでも切り上げられないなんて。そして、この笑顔から目が離せないなんて。いつも調子が狂わされて苛々する。いつもいいように俺ばかりが振り回される。
帰る、絶対に振り切って帰ってやる。そんな捨てられた子犬みたいな顔したってダメなものはダメだ。そう、強く自分に言い聞かせていた、その時。

「なー二之宮、帰り一人なの?なら俺と帰らねぇ?」

突然割り込んできた声に、設楽も彼女も思わず声の方を見る。どうやらクラスメイトらしい。予想外だったのか、彼女はいつも設楽に見せる勢いは引っ込め、曖昧な笑顔を返した。

「ん…と。ごめん、わたし」
「何か用あるとか?別にいいよ、俺付き合うし」
「……ぇっと」

どうやら男の方は引く気はないらしい。どうあっても彼女と下校の約束を取り付けたいらしかった。…そういえば忘れていたが、この後輩は口さえ開かなければまぁまぁ見れないこともない。吹奏楽の練習の時だって、ひたむきな表情はつい見入ってしまうほど。…もちろん、そんなじろじろ見た憶えはないけれど。
とにかく、そうした外面に騙される男はいてもおかしくないということだ。
その時、ちらりと彼女と目が合った。というより、それだけ自分は彼女がどうするか注目していたのだ、固唾を飲んで。
明らかに困惑した表情に、うまく説明できない気持ちが広がる。…苦いような甘いような、よくわからないものを無理やり呑み込まされたような、そんな感じになる。

けれど、これを無視できるはずはなかった。

「一佳」

はっきりと、設楽は発音する。夏の熱気に消えてしまわないように、そして強引に迫る男子生徒に聞こえるように強く、はっきりと。
彼がぎょっとしたように自分をの方に振り向いたのを(そして彼女が救いを求めるような表情も)確認してから、調子はそのままに、言葉を続けた。

「掃除、早く終わらせろ。一緒に帰るぞ」
「……はい!」

(……あ)

一瞬、目を奪われる。
それは、見れて良かったと思うし、見なければ良かったとも思う。見てしまえば、認めないわけにはいかないから。
笑顔なんて、いくらでも見ているっていうのに。大体、普段からデフォルトでへらへらと笑っているような女だ。珍しくもなんともない。それなのに。
すごすごとクラスメイトが引っ込んだ後、彼女はいつもの笑顔に戻り、ふざけてキスを投げてよこした。両手で、外国人がするみたいに。

「ありがとうございます先輩っ!あいしてまーす!」
「下らないこと言うなら前言撤回だ、帰る」
「わーわー!待って!待ってください!ジョークですよジョーク!本当に感謝してますって!」
「何でもいいから、早くしろ。俺を熱中症にでもさせたいのか」
「超特急で終わらせてきまっす!だから待ってて下さいね!」


デッキブラシを持って行ってしまった彼女の背中に、設楽は軽く溜息をつく。…ほら、やっぱりふざけてるんだ、あいつは。

(…でも)

一瞬波立ったこの心を、もうそろそろ認めないわけにはいかない。…かもしれない。

「…暑い」





雲ひとつない夏空を仰ぎつつ、帰りに冷えたアイスティーを飲みに連れて行ってやろう、と、ぼんやり考えた。









うちの設楽バンビさんはそういうバンビさんです。(← そんで吹奏楽部所属なんだって。初回プレイでは確か
辞めさせられた。
どうやら氷上デイジーよりははっちゃけていないようです。
設楽主はこういう感じになるっぽい。しかし詰め込み過ぎた…。


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