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お返事と妄想自堕落日記
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ぬこさまを飼っている友達が

「得意げに蛇を捕まえて持ってこられた時には泣きそうになった」

と、言っていましたが、「つづき」はそれとは何ら関係ありません。

そしてときメモも1%も含まれておりません。
…要するにまたやっちまったんですね。

「つづき」を見てしまって「ざっけんな」と思われても苦情・ご批判は受け付けかねますので、その辺ご理解頂いてから、ご興味ある方は「つづき」をご覧ください。

もうあれだよ「自分はどれだけ心が広いか」を試すようなものだよ、これは。





空想だけの産物なのでご容赦ください。






奥州に春が訪れるは遅く、そしてそれは短い。あの厳然とした冬が去り、解けるようにあたたかくなったと思うと、またすぐに夏が来る。
萌える緑。茂る青葉に暖かな光が降り、淡い影をつくった。

近づいてくる足音に、姫君はふとそちらを振り返る。力強く響くそれは、単なる足音なのに迷いのない強さを思わせた。そして、彼女にとっては何よりも待ちわびるもの。

恐らくは目の前の襖が盛大に開けられる事を見越し、姫は体ごとその方向を見る。

「愛!」

良く通る声とともに、やはりそこは思い切りよく開けられた。予想通りであったことに、愛は口元が綻ぶ。
そして何度それが予想通りであったとしても、初めて会った時のように胸が高鳴るのを、彼女は抑えられたことはない。この方がここにいらっしゃるだけで屋根の下だというのに光が満ちるよう。
とはいえ、彼の光は太陽とは別物だ。もっと鋭く、そして刹那的なもの。戦場では誰もが恐れる蒼き竜。

「まったく、朝から小十郎に追いかけまわされて酷でぇ目にあった。少し匿ってくれ」
「まぁ」

大仰に肩を竦め、開いた襖もそのままに彼は愛の隣にどさりと座り込んだ。少し長めの髪が、眼帯に覆われた右の目にかかる。
ここに、戦場での彼しか知らない者がいたら本人ではなく影武者と思うかもしれない。それほどに彼の顔つきは穏やかだった。
姫君の隣で胡坐をかいて座る若者が、かの独眼竜伊達政宗であると誰が信じるだろうか。

「殿、小十郎さまをあまり困らせては気の毒ですよ?殿の事を思ってこそのお言葉ですのに」
「こんな天気が良い日に、アイツのお小言を聞かなきゃならないなんて冗談じゃねぇ。…それに、お前のところならばアイツも文句は言わねぇよ。…それとも、俺とは会いたくなかったか」
「そのようなこと、あるはずがございません」

愛の言葉に、政宗は満足げに微笑む。愛にとっては当然の言葉だが、政宗がそれだけの言葉にもどれほど安らいでいるか彼女は知らない。
この世で政宗が信頼に足る人間は数える程だったが、その中には愛も含まれている。何より彼女が自分に与えるものは信頼だけではない。優しく、慈しみ深く、あたたかな癒しは彼女からしか得ることはできない。
まるで枯れることのない泉のように、彼女はそれを自分に与え続ける。

何の了承も得ず、政宗はそのまま体を倒して愛の膝の上に頭を載せた。愛は何も言わない。嫌なわけはないし、何より伊達家の当主のすることに口を挟むことなど出来はしない。
彼は、愛の傍でしか横になることはない。そのことを、愛は知っている。

「…良い天気だな」
「本当に」
「元気にしてたか?」
「はい。殿のお陰にございます」
「なら、いい」

伝わる体温があたたかい。まるで春のようだと政宗は思う。あたたかで、優しい。

「…ところで愛」
「何でしょう」
「お前、さっきアイツの事を「小十郎さま」って呼んだな」
「はい…いけませんでしたか?」

突然の問いに、愛は首を傾げる。片倉小十郎は政宗が最も信頼する人物で、故に愛姫も兄のように慕っていた。当時、伊達家に来たばかりの幼い愛姫を小十郎が色々気遣ってくれた、という事もある。敬意と愛着をこ込めて彼女は「片倉殿」ではなく「小十郎さま」と呼ぶのだが、そんな事はとっくに政宗も承知しているはずの事だ。
「…Ah、まぁそれはいい」と、政宗はむくりと起き上がり、愛に向き直った。

「アイツはいいとしてもだ…、お前、この間来たあのお調子者も名前で呼んでなかったか?」
「どなたのことでしょう?」
「猿飛佐助のことだ」
「あぁ!佐助さんのことですか」

(佐助さん、だと?)

つい先日、信濃の国から密書を持ってきたあの調子のいい忍は、愛に偶然会ったうえに事もあろうに茶を飲んでいったのだというのだから全く度し難い。即刻斬り捨ててやりたいところだったが、愛の目と、小十郎の必死の説得があり、寸でのところで六爪を抜くことはなかった。すぐに追い出してやったのは言うまでもない。
「愛姫さまはさすが政宗さまの奥方、他国の忍を見ても驚かれぬ器量の持ち主です」などともっともらしい事を小十郎は言ったが、単にこいつはニブいだけだと、政宗は内心毒づく。
愛は外見も愛らしいが、内面もそれと同じく清らかでまるで警戒心がないのだ。誰彼と分け隔てなく微笑みかける。そして、政宗はそれが面白くない。

「佐助さん、今度はお友達を連れてきて下さるそうです。幸村さんとおっしゃるのだそうで」
「Shit ! 冗談じゃねぇ!オトモダチじゃねぇよ、あんな奴ら」

あの野郎、二度と奥州の地は踏ませねぇ、と、心の中で固く決心した。
不機嫌な顔を隠そうともしない政宗に、愛は困惑する。

「あの…わたくし、何か殿のお気に障るようなことを…」
「Stop、それだ、愛。アイツらは名前で呼んでおきながら、何故俺の事はそうは呼ばねぇ」
「…殿は、伊達家当主。誰よりも尊いお方でいらっしゃいますれば、軽々しくお名前を呼ぶことなど許されません…ですが、殿がお許しくださいますなら」
「昔は好きに呼んでたじゃねぇか」
「あ、あれは…!」

それは、もう随分と昔の話だ。嫁いだ、といっても、愛はまだ幼くて今から思えば失礼なこともたくさんしていた。
慌てる愛をからかうように、政宗は姫の頬に手を伸ばす。

「呼べよ。…気にする事はねぇ。俺しかいねぇし、俺がそうしろって言ってんだからな」

譲れないものも、手に入れたいものも山ほどあるが、姫はそのうちの一つだ。何にも代え難い、といっても過言ではない。
出会った時から護ると決めていた。そして、誰にも渡さない、自分だけのものだ、とも。

「…と、藤次郎、さま」
「…いい子だ」






小さな、けれどはっきりと聞こえたその声に満足して、政宗は自分だけの春を引き寄せる。







なにこれなにこれ、かかか、かゆっ!
そして、中途半端にばさらっ瑛。そして英語がわからんので単語しか出てこない罠。
しかし、まさむねさまは志波さんと違ってSな事も気障ったらしいことも平気でガンガン言いますね。何せ殿さまなので自重がありません。独占欲強いのは一緒だね!
もう何か色々めっちゃくちゃなんで言い訳のしようもないのですが、「藤次郎さま」って呼ばせたかったんです。本当は呼ばないんだろうけど…。いやよく知らないんですが。ほら、「政宗さま」は皆呼ぶから、特別に姫にはそう呼ばせてたら萌えるなっていう…ほんとすいません。

う、嬉しかったんだ…!花山さんに「愛姫いたらいいですよね」って話を同意してもらえて嬉しかったんだ…っ!

え、えーと…ばさらあにめ化おめでとうってことで(もう終わるけど)
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