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お返事と妄想自堕落日記
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 さてさて、2010年も終わろうとしておりますね。31日仕事納めから何とか29日に変更になり、ちょっとほっとしておりますaikaさんです。

今年は私にとっては本当に色々あった年でした。バタバタと忙しくて後半は本当にあっという間…。来年は少し落ち着いてほしい。でも、守りより攻めだなとも思うので、張り切ってやっていこうと思います。
サイトの方も中々動きが無くて私自身歯痒いのですが(笑)もう少しペースを戻せるといいなぁ…。来年からも、どうぞよろしくお願い致します、今年遊びに来て下さった方、こんなところまで来て下さってありがとうございました!

少し早いですが、年末のご挨拶に代えまして。2011年が皆さまにとって幸多い一年となりますように!!
そんなわけで「つづき」は今年のどハマり代表(笑)紺野主をお送りします^ω^ 偽先輩っぽいけどw

メッセージのお返事です!反転はんてん!
>喜帆さま
おおおお久しぶりですー!お元気ですかー?
そういう時ありますよねー!書けなかったり、すごーく書きたい!と思う時があったり。のんびりいきましょー^^
メッセありがとうございました!良いお年をお迎えくださいねvv






 

※バンビさんの名前は日野さんです。



【わたしがあなたの盾になりたい】



冬。
大学入試も近付いている時期だというのに、紺野先輩は頻繁に生徒会室に顔を出していてくれた。そしてその度に生徒会の仕事をお手伝い…というか、先輩が仕事をこなしている。
何時だったか、むしろ自分の為なんだと思うよ、と、先輩は私に苦笑気味に言ったことがあった。

「今までやっていたから習い性というか…気になっちゃって。後輩の為にはならないから、あまり誉められたものじゃないけど」
「そんなことないです」

もちろん、即座に私はそう答えた。先輩が色々言い訳しても、根底には後輩の私たちを気遣ってくれる優しさが理由だと思うし、何より、それが良いとか悪いとか、そんな事は私には正直どうでもいい事だったから。
紺野先輩と一緒にいられる時間が一秒でも長くなるなら、私はそれだけで嬉しくなってしまう。先輩が良くないと思っていても、私は、先輩に甘やかされるのがすっかり居心地良くなってしまっていた。

とはいえ、紺野先輩への依存は私だけでなく残された生徒会部員にとってもかなりのものらしい。先輩が来る度にここぞとばかりに色々な質問をし、あるいは問題を丸投げするような事すらあった。

「会長、これはどうしたらいいですか?」
「この場合、何と答えればいいですか?」
「先生達に報告するにはどの程度の資料を出せばいいですか?」

先輩は、「もう会長じゃないよ」とやんわりとくぎを刺しつつも、一つずつ丁寧に答えていた。その姿を見る度に私の心の中はもやもやと霧がかかるように、あるいは緩く波立つように心が揺れる。
その時も、そうだった。はっきり言って、皆紺野先輩に助けてもらえることを既に見越している感があり、その時も、先輩が生徒会室に来るなり質問攻めにし、答えをもらおうとしていた。
先輩は困ったように笑って、でも、いつものように親切に、きちんと答えるに違いない。

「紺野先輩!助けてくださいよ~」
「はは、来て早々だなぁ。僕に出来ることならもちろん手伝うけど」
「えっと、この間会議で出た話で…」
「あ、それならこっちの話も!実は…」
「…あの」

それほど、大きな声を出したつもりはなかった。けれど、生徒会室は突然水を打ったように静まり返り、そして、皆私の方を見ていた。

「…日野?どうかしたか?」

誰かに言われて、はっと我にかえった。この流れを止めてしまったのは私なのだ。

「…あ、あの…その、会議での話なら、何も会長…紺野先輩に聞かなくても」
「でも、先輩に聞いた方が確実だろ?俺たちだけで勝手にして失敗したら、それこそ問題になるし」
「それは、そうだけど。でも、先輩は、もう引退されたんだし…勉強とか、忙しいのに…」

周りの子たちは揃って怪訝そうな顔をしていた。私がもごもご小さな声で話しているので何を言っているのかよくわからないのだろうし、例え聞こえたところで的を得た言葉でないのは自分が一番わかっている。
私、どうしてこんな事を言ってしまったのだろう。こんな風に場を乱してしまったら、それこそ先輩の時間が減っちゃうのに。

「僕は大丈夫」

落ち着いた、穏やかな声で紺野先輩は言った。その場の空気をきちんと整理整頓するみたいな響きで。何事もなかったのかのように。

「話は聞くよ。でも、もちろんそれ自体に向き合っていくのはもう僕でなく、君たちだって事を忘れないでいてくれればいい」

静かな、ほんの少しも揺らがない先輩の言葉を聞いて、私は出過ぎたことをしてしまったのだと思い知った。


なんて間が悪いんだろう。今すぐこの場から消えてしまいたい。



****



「日野さん、もう帰り?」
「…はい」
「なら、一緒に帰ろう」

結局最後まで生徒会室に残っていた僕は、同じように残っていた日野さんに声をかけた。
僕の方を見る彼女の表情はどことなく沈んでいて、頼りない。
たぶん、この子の顔を見るから、…いや、見ていたいから僕はここにくるのかもしれない。
生徒会の仕事は、責任とやりがいは感じてもそれほど好きだとは思えなかった。それでもここに足が向くのは…結局は自分の為なんだ。

外は寒かった。冬だから当たり前だけど、それにしても今日は一段と冷える気がする。空はどんよりと重たそうな雲に覆われ薄暗く、モノクロの寒々しい光景はある意味冬らしい。

「…風、強いですね」
「ほんとだ。…雲も多いし、雪が降りそうだな」

ちらりと横を見ると、隣を歩く彼女の頭が目に入った。歩く度に揺れる髪は、触れてみたらどんなだろうとふと思う。

(…って、何考えてるんだ、僕は)

「…先輩?何か言いましたか?」
「え?いや、何でもないよ」
「そうですか」

それ以上は何も続けず、彼女はまた前を向いた。少し、俯き加減だ。
日野さんが落ち込んでいるのは、さっきの生徒会室での一件かもしれない。彼女はきっと、僕を庇うというか…気を使ってああして皆に言ってくれたのだと思う。普段の彼女は、あんな風に全体の流れを遮ってまで意見を言おうとはしない。だから、余程思い切ったのだろうと思うけど、それが、僕は嬉しかった。
僕の為に、日野さんは勇気を出して言ってくれた。

「…さっきは、ありがとう」
「…え」
「生徒会室で」


風が強いせいで、彼女の声は少し遠く感じる。生徒会室、という単語で、弾かれたように顔を上げた彼女の顔は、まるで叱られた後のこどもみたいだった。

「すみません。余計な事、言ってしまって…」
「そんなことないよ。あんまり頼られるばかりでいるのも良くないと思っていたし」

やや遠まわしな表現で僕は答えた。「君の気持ちが嬉しかった」という言い方を避けたのは、無意識だ。

(君が、僕を守ろうとしてくれた事が嬉しかったんだよ)

本当は、そう言いたかった。だけど、それは言えなかった。今はまだ。
日野さんは、大人しくてお人好しで、誰にも何にも害をなさない小動物みたいな女の子だけれど、時折突然勇敢になって、自分が傷付くのもかまわずにどんどん進んでいったりする。危なっかしくて、でもそういう所に惹かれている。

僕は彼女のこと、きっとそういう風に想っている。

「…っさむ…」

びゅうびゅうとつめたい風が吹きつけてきた。彼女は寒そうに体にきゅっと力を入れているのがわかる。

「…日野さん。こっち側、歩いて」
「え?」
「そうしたら少しは風がマシだと思うから」

僕は風の吹いてくる方向から、日野さんを庇うようにして場所を変えた。意図に気付いた彼女は、慌てたように元の場所に変わろうとする。

「そ、そんな…!それじゃ先輩が…!」
「いいって。…これくらいの事はさせてほしい」
「…え?」
「…っあ!ほら、身長があるとこういう時役立つだろ?よく姉にも言われるから」
「…ありがとうございます」
「寒くない?」
「はい」

最後には笑ってくれた日野さんの顔を見てほっとする。

(風避けくらいじゃ、守ったことにはならないけれど)

それでも、いつでも君を守れるところにいたい。


風が吹く中彼女と並んで歩きながら、そんな事を思った。




先輩の口調どんな感じだったけな…。
よくわからない話になっちゃったけど、どっちもお互いのことを「まもりたい」と思う瞬間があれば素敵じゃないかと。なんか…バンビはデイジーと違って恋してます要素が多い気がします。
それにしても私本当に下手になったなー文章。前からひどいけど、もっと酷い。上手になりたい(涙)

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