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お返事と妄想自堕落日記
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昨日はゆうきさんとチャットできまして(ありがとうございましたー!すき!←)

本当、内容は盛りだくさんだったのですが、その中で何故か赤城大地の話になり大変萌えました。
赤城大地くんとは赤城一雪の兄です。

初めは全然知らなかったのですが、以前ゆうきさんが大地についてブログで語ってらっしゃったのに萌え、ていうか一雪の兄ってだけで「キターー!」って感じだったんですが、ゆうきさんの素敵妄想想像にやられて一緒になって妄想して挙句パラレルのお話にまで登場させてしまったという…私にとってはそういう位置づけな人なわけです。

もう、本当ね、志波さんいなかったら、更に言えば志波さんの中の人が中井さんじゃなかったら危くウチは赤城サイトでした。赤城大地サイトであったかもしれないくらいの勢いですよ、あぶないあぶない。



赤城大地さんは、「恋煩い」さま設定に準拠しております。

・一雪とは似たもの兄弟と言われる。
・けれども一雪よりはマイルドな物言い。そして社交的。
・なので男女とも友達は多い。交友関係も割と広い。クラスの中心的存在っぽい。
・しかし恋愛には最強に奥手。大地の奥手さでは3年間で告白なんてとても無理なので攻略キャラにははいらなかったのではないか。(ゆうき談)



まぁ…ぶっちゃけ名前以外は全部捏造だよと。そゆ事です。年齢は2つ上らしいのですが、「ぼくうみ」パラレルでは何だか年の離れた兄弟のような書き方になってますね…あれれ?まぁ、学校行きながら仕事手伝っているみたいな…そのへん適当に考えといてください。



しかし、そんな捏造大地が大好きである。あるいは妄想ドンと来い!限りなくオリジナルとか年の差カポとか全然平気なんだぜ!!って方だけ「つづき」に行かれても大丈夫です。

上記に当てはまらない方はご覧にならないでください。世の中には知らなくてもいいことがあります。
「こんなんときメモじゃねぇ」とかってもう本人がわかりきっておりますのでどうぞそっとしておいてください。






では、心の準備が出来た方はどぞ!












(冗談じゃないわ)


学校帰りの道をとぼとぼと歩きながら、琴子は昨日家で言われたことを頭の中で反芻していた。人生で最も悲劇的な、そして絶望的決定が下された日だった。憤懣やるかたない、どころでは済まない怒りと悲しみが琴子の体の中で渦巻いている。
琴子は今春女学校に入学したばかりだった。学校にだって、そして「制服」であるこの洋装にもやっと慣れたところだというのに。

人生は、これからだと思っていたのに。

「冗談じゃ、ないわ」

もちろん琴子だって心得ているつもりだった。自分は女だし、女に生まれたからにはそのうちどこか他所の家へ嫁ぐのだ。結婚をして、子供を産んで、家を守っていくのだ。そんなの当たり前の話だ。

けれどもこんな簡単に、そして理不尽にそれが決まるとは思いもよらなかった。

琴子はもちろん嫌だと言った。寝耳に水とはこのことだ。昨日突然「お前の結婚相手がきまりましたので結婚なさい」と言われ、どうして「はい、参ります」などと言えよう。
けれども、琴子の抵抗は無駄だった。それどころか「わがままを言うな」と怒られた。お前は幸せよ、だってお相手はあの---。

「あーもう!嫌なものは嫌!!絶対嫌っ!!」

全ては貧乏のせいだ。琴子は自分の生まれを恨めしく思う。琴子の家は貧乏だった。貧乏とはいえ、着るもの食べるものに困るわけではないが、学校へは徒歩だ。他所の家のように迎えの馬車などありはしない。
家名を守るため、要らぬ見栄を張って来た結果がこれだ。そしてその上、自分は家の為に無理やり結婚させられようとしている。全く冗談じゃない。こんなの身売りと変わらないではないか。

帰り道の橋の下の川面に琴子は目をやった。冷たそうな水面に自分の沈みきった顔が映っていた。

上級生のお姉さま方の中には、もう許嫁が決まっている方もいる。そういう方たちは皆、幸せそうだった。琴子だっていつかはそんな幸せがくるのだと信じていたのに。
なのに、こんな不幸な結婚を押しつけられるだなんて。

「もうイヤ。…家に帰りたくない」

橋の欄干に手をかける。もういっそ、帰らないでおこうかと息をのむ。
震える手を誤魔化すために、琴子は強くそれを握りしめた。


********


「…はぁ」

車の中で窓の外を見ながら、赤城大地はため息をつく。運転手がおかしそうに笑った。

「…奥さまは朝から御機嫌でいらっしゃいましたよ?」
「そりゃあそうでしょうね。不肖の息子の一人は片付いたわけですから」
「おめでとうございます。これで赤城家も安泰ですねぇ」
「……まぁ、一応はそういうことになりますか」

我々にとっても喜ばしい事ですと朗らかに言われてしまっては返す言葉も無い。大地はもう一度出かかったため息を呑み込んだ。
そりゃあ、嬉しいに決まっているだろう。何せ相手は侯爵家の立派な家だ。赤城家念願の「権威」が手に入るというわけだ。

藤津川家は元華族らしいが、現当主が病弱な上にあまり商才がなかったのか、手がけた事業は次々に失敗し今や状況は火の車、らしい。
どういう経緯で赤城の事を知ったかは不明だが、ともかくも縁談の話を持ち込んできたのは向こうだ。爵位持ちの家がこんな新興成金の家に縁談を申し込むなど魂胆は見え透いている。しかし、赤城家にしてみても願ったりかなったりなわけでこれを断る理由などあるはすがない。

大地は話自体に不満があるわけではなかった。そもそも結婚というものに多大な期待など持ってはいないし、自分は長男で家を継がなければいけないのだから、ある程度両親の意向で決まるものだと、とうの昔に覚悟は決まっている。
いずれかは来る話が今来たというだけだ。特に驚きも、感慨もない。

(とは言ってもなぁ…)

渋る大地に、母は「大地さんは真面目すぎますのよ」とにこやかに言ったのだった。結婚するからといって、何も今すぐに夫婦のように生活しなくたってかまわないのよ、向こうのご都合もお有りでしょうし---。

「…ん?」

車は川の傍を走っていた。窓に映る景色に、大地は微かに目を見張る。

「すいません、ちょっと、止めて下さい」
「え?ここでですか?」
「いいから、早く!」

無理やり道の脇に止めてもらった車から、大地は飛び出して走る。橋の欄干を乗り越えようとする女学生の腕を掴んだ。

「ちょっと!何してるんだ、君!」
「な、なに…?は、離して!私はここで、と、飛び降りて死ぬんだからっ!」
「何、バカなことを…!冗談はよせよ!」
「いやあぁぁぁぁ!はなしてえぇぇ!!!死んでやるうううう!!!」
「あのね、こんな浅いところで飛び降りたって濡れて風邪ひくだけだろ!本当に死ぬならもっと深くなきゃ無理だ。だから一旦やめよう。ね、ほら、手を離して」
「やだやだ!離して!!もう放っておいて!!」

じたばたと暴れる女の子を何とか欄干から引き離し、一息つく。念のため走り出さないように手は離さないでいた。
見れば、まだ子供だ。女学校の制服を着ているけれど、きっと下級生だろう。

「やれやれ。僕が通りかかったから良かったものの、こんなところで飛び降りたって濡れて風邪をひくだけだぜ?そんなの、バカみたいだろ?」
「…じゃあ、もっと深いところに行けっていうの?」
「違うよ。どっちにしてもバカバカしいんだから、とりあえずお家に帰りなさいって言ってるの。送ってあげるよ、家はどこ?」

多少乱れた制服を直してやりながらそう聞くと、女の子はびくりと体をこわばらせた。ひどく傷ついた顔をしたまま、何も言わない。
川に飛び込もうとしたくらいだ。それ相当の事情は抱えているらしい。内心困ったなと思ったが、かといってこのまま放っておくわけにもいかない。

「…わかった。じゃあ家じゃなくてとりあえず君の行きたいところに行こう。話はそれからだ。どこに行きたい?」
「………く…い」
「え?」

聞き返すと、少女は大きな、意志の強そうな目で大地を見返して、今度ははっきりと言った。


「わたし、家にかえりたくない」






こんなん出ました。


お嬢様の名前は藤津川琴子さまと仰います。思い切りオリジナルだぜぇ、イェア!!
それにしても、あれ、何でこんな殺伐とした場面…?もっとウキドキ展開のはずだった、のに!のに!


大地萌えなのに、全然萌えるポイントないじゃないか…。というわけでうっかり続くかもしれません。
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