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お返事と妄想自堕落日記
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ぎんたま劇場版がついに封切りましたね。
見てみたいような…見たくないような…見たら負けのような…なんか複雑な気持ち(笑)
というのも全ては内容が「新.訳.・.紅.桜.編.」というところがどうも…。でも、あのアニメスタッフが作ってるんだからきっと内容は面白いんだろうな!と、思います、はい。どっちにしろ観に行けないので応援しております。

ついったで「やさぐれてる志波はどうかな?」→「でも、志波がやさぐれちゃったら大変!ダメ、イクナイ!」と呟いていたら、「じゃー瑛がやさぐれては如何か」とリプきたので考えてみた。(どんなTLだよ)

そうだ!ウチには今ちょうど悶々した瑛りんがいたよ!ということで、あの話の佐伯で。
それにしても、拙宅の佐伯の報われなさはヒドイ。ちゃんときゃっきゃうふふした話を書いてあげたい。


……って思うけど、いつも失敗するんだよな!\(^o^)/

志波sideはサイトへがんばってあげます。でも書きながら「これ…どうしよっか…」という気持ちが…邪魔する。そんな内容。
つか、最近そんな内容ばかり書いている…。世の中春だというのに…。

あんまり楽しい内容になりそうにないので、お嫌な方はスルーしてください。


※卒業後。志波くんと別れちゃったデイジーとは「友達」だったんだけど、本当はもやもやあって悶々していた。…という状況。



「…あかり、コーヒー淹れたぞ」
「うん、ありがとう」

カチリ。マウスをクリックする無機質な音が、部屋に響く。
ぼんやりと、しかし存外強い光を放っているその液晶画面を、あかりはただ眺めていた。
湯気と香りが柔らかく立ち昇るコーヒーを、我ながら上手くいったと自賛しつつ佐伯はテーブルに置いた。コーヒーといっても、彼女は相変わらずブラックは好まない。あかりの分のマグには、たっぷりとミルクがいれてあった。

「何見てんだよ」
「えっ?」

問われて、初めて自分が何を見ているかを自覚したかのような顔だった。あかりは一瞬、何か考えるような顔をしてから「別に。ただのニュースだよ」と答えた。
明らかに、強張った声で。

「…ホントかよ。お前、俺の家だからって変なサイトとか見るなよ?」
「へんなさいとって何?佐伯くんがよく見るようなえっちなサイト?」
「そうそ…って!違うし!そんなの、見るわけないだろ!」

このカピバラっ、と、いつものような気安さでチョップをしようと近づき、ついでにパソコンのモニター画面を確かめる。
それは、予想というよりも確信だった。気付きたくなくても、気付いてしまう。

『大学野球、一流体育大学連勝――』

(…やっぱり)

また、カチリと音がして、全く別の画面に一瞬で切り替わった。あかりは軽く伸びをして、佐伯のノートパソコンを端へ追いやる。

「さてと!コーヒーありがとう。冷めないうちにいただきます」
「…なぁ」
「ほら、佐伯くんもそっち座りなよ」
「なぁ、ちょっと待てって」

何も変わらない様子でマグカップに手を伸ばそうとするあかりに、つい声が大きくなった。
どうしてだろう。こんな風に、じりじりした気持ちになるのは自分だけなのだろうか。本当にあかりは言った通り「何でもないただのニュース」だと思っているのか。さっきのは「ただのニュースを見たいただけ」なのか。

「…なぁに?どうしたの、急に大声出して…」
「お前さ、やっぱりまだ好きなんじゃないのか」
「……え?」
「志波のこと」

うやむやにされてたまるかという思いと、はっきりさせたくないという思いが交互にあらわれては消える。
あかりは、佐伯の方をまっすぐに見て、そしてそのまま、「おわったことだよ」と言った。

「そんなこと、聞いてるんじゃない。終わったかどうかじゃなくて、好きかどうかって事だよ」
「そんなこと、聞いてどうするの?終わったんだから、好きかどうかはもう問題じゃない」
「…お前…っ」

どうして、それに関してだけはそんなにガンコなんだよ、と言おうとして…止めた。言えなくなってしまった。
涙が、頬を伝うのが見えた。柔らかそうな頬は、ほの赤く染まっている。

「…泣くなんて、身勝手だって思ってるでしょ。自分から言い出しておいて、泣くなんて、って」
「…そん、な、つもりじゃ」
「じゃあ聞くけど、どうしたらよかったの?好きだと思っても、全然伝わらないんだよ。それなのに、一緒にいられるの?確かに、私が別れようって言ったけど、でも、私の事を好きじゃないの、は…っ…」

部屋から、音が消える。消えると言うよりも、消した。
ここに来て、こんな風にしてしまうだなんてと、心の中では後悔する。ずっと慎重に気を付けてきたはずだった。…こんな、激情に任せて動いてしまうことだけは、絶対にしないといつも自制していたのに。
当然だが、自分から離れようとするあかりの動きを、佐伯は許さなかった。単に離れ難かったのというのもある。
柔らかな、ずっと傍で焦がれていた存在。ほしかったもの。

「…っ、やだ…!」
「…あかり」
「何でっ…?やめてよ、ふざけてこんな…き、キスなんて…っ」
「ふざけてなんかない」

もう、後には引けない。「友達」には戻れない。でも、いつかはこうなってしまったに違いない。
それなら、今で良かった。あの言葉の先を、少なくともあかりに言わせずに済んだのだから。

「…離して」
「離さない」

きっぱりとした佐伯の口調に、あかりは明らかに動揺した目を向けてきた。「信じていたのに」。そんな、非難めいた表情にすら見えてしまう。

「…お前が志波と元には戻らないっていうなら、俺にも望みが出てきたってことだよな」
「の、ぞみって…」
「お前のこと、好きだったよ。ずっと。…今でも」

(…だから、嫌だったんだ)

向けられる、あかりの見開かれた瞳に、佐伯は気付かないフリをした。今、俺は、あいつにとっては「ありえない」事をしでかしている。
この後、きっと彼女は自分の押しつけた想いに戸惑って、悩むに違いない。いっそ無下に扱われる方が気楽かもしれない。
抵抗すらしない、完全に思考停止しているらしい彼女の体を、抱きしめた。きっと、初めて、力を込めて。

「…これからも、傍にいたいんだ。…ずっと。一番、お前の近くに」

長年の想いを打ち明けたのに、気分は酷いものだった。


部屋には、さっき淹れたコーヒーの匂いがまだ漂っている。





…やさぐれてねぇぇぇ工工エエェェ(´Д`)ェェエエ工工!!!!!!!!
書けば書くほど泥沼である。

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無題
わたしは煮え煮え佐伯好きです。
NONAME 2010/04/25(Sun)02:26:33 edit
無題
>4/25、コメント下さった方へ!
うおおお!!ほんとですかっ!!ありがとうございますっ!!佐伯は煮え煮えが似合うよなーと個人的に思っております^^
aika 2010/04/25(Sun)23:03:24 edit
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