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お返事と妄想自堕落日記
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いやー大画面っていいなぁ…と実家のテレビを見ていちいち言ってます、こんばんわ。ていうか家にある電化製品にいちいち感動します。
そういえばね、今日、今年初大河を見たんですけど、もうね、大画面で見るOPにひとしきり感動ですよ。バス音足りないとか言ったのどこの誰だ。TVで見たらさすが大島さんです。素晴らしかったです。

そして様々な番組BGMに菅野御大の曲が使用されていて、「おぉっ!」てなります。最近多いなぁ…!マ○ロス効果なのか…大分前の話だけど。もう3番組位気付いた。これでCMとか入れるともう把握しきれません。


最近、すっかり別館お題ブログをさぼっちゃってるんですが、ゆうきさんがしっかりと、そしてどれもこれも素晴らしい仕事でお題消化されているのでちょっと宣伝です。思い切り読まれる方を限定されるとは思うんですが、どの子もやっぱりかわいいのです。ときメモ関係無くそういう一つのお話と読んでもキュンキュンする…!(自分のはそうはなりませんが)
あの時代のときめいちゃってる話って何でああも…!(身もだえ)


というわけで、って全然関係ないですが予告通り志波にゃんの話。誰が待っていたのかって話はスルーで!









(……ここ、どこだ)


目が覚めると、俺は全然見知らぬ場所にいた。おかしい。今日はいつものように森林公園をジョギングしていて、そこで柔軟がてら少しベンチで休憩した…そこから、どうした?

それにしても広い部屋だ。広い…というか、何だかサイズが規格外な気がする。気のせいか?
がちゃりと大きなドアが開いて、誰かが入ってくる。

(…一ノ瀬?)

普段、小さく見えるそいつ(実際俺よりは大分背が低いし華奢だと思う)は、やたらと大きく見えた。…いや、背が高いとかそういう問題ではなく、むしろ俺のほうが小さくなった見え方と言った方が正しい。
彼女は俺を見て、「あ、起きたんだね」とにこりと笑った。こんな風に屈託なく笑う姿は意外と見慣れない。

「よかったぁ、怪我とかもないみたいだし…ずっと起きなかったから心配だったんだけど」
「にゃあ」

(にゃあ!?)

聞こえてきた猫の鳴き声は、確かに俺が発したものだった。…とても信じられないが。何だ?一体何が起きてるんだ?
さわ、と頭の上に柔らかく手が乗せられる。一ノ瀬の手の優しい動きに思わず目を閉じた。…いや、そんな場合じゃないんだが。

「ベンチにぐったり倒れてたから心配で連れてきちゃったんだけど…お昼ねしてただけだったのかなぁ…お腹が空いてたとか?でも首輪も何もないし…きみ、飼い猫じゃないよね?」

(…何だって?猫?)

頭を撫でられながら掛けられた言葉に、俺は一気に目が覚めて一ノ瀬の方を見たが、彼女は何も知らずに優しげな顔をしているだけ。
だが、それならこの妙にデカくなった周りの光景にも説明がつく。
どうやら、俺は猫になっちまったらしい。そして一ノ瀬に拾われた。どういう経緯で猫になったかは知らないが、事実は事実として受け入れなきゃならない。

「寝心地、悪くない?適当にタオルで作っただけだけど…」
「にゃあ」
「ごはん、何食べるのかなぁ。お魚かな?お刺身しか冷蔵庫にないんだけど」
「にゃあ」
「ふふふっ、言葉がわかるの?お返事できるんだね」
「にゃあ」

そりゃあわかる。俺は本当は猫じゃないからな。
わかるが、何を言っても「にゃあ」としかならないのが困りものだ。でも、猫だから仕方ない。
話している間、(猫と人で話すっていうのも妙な話だが)ずっと俺の頭やら背中やらを撫でていた手を止めて、一ノ瀬は何かを思い出したように「あっそうだ」とつぶやいた。

「名前、決めなきゃね。呼ぶ時に困るもの」
「にゃあ」
「何がいいかなー。それとも、もう誰かに名前付けてもらったりしてるかなぁ…?」

俺の名前は志波勝己だ。
と、言いたいところだがもちろん伝わるはずはない。志波勝己以外の名前で呼ばれるのはどうにも違和感があるが、この際それは諦めるしかない。タマでもミケでも我慢することにする。

「そうだなぁ…黒猫で…男の子で……。あ」

何か思い付いたらしい。一ノ瀬は俺の顔をまじまじと見つめて…それから、何故か急に顔を赤くした。…何だ?

「……で、でも、勝手に…うん、ダメだよね。本人の許可もなく…でも、別に会うわけじゃないし…うぅでも…」
「にゃあにゃあ」

あちこち視線を彷徨わせてる一ノ瀬に、俺は手を(この場合、前脚か)伸ばした。何だ、一体。
本人の許可もなく、ということは、誰か他の男の名前を俺に付けるつもりでいる気なんだろうか。それは…はっきり言って全然面白くないんだが。それとも、物凄く変な名前なんだろうか。それも、あまり嬉しくない。

「…あっ、あのね!決定じゃないけど、呼んでみてもいい?ちょっと…練習で」
「にゃあ」

何だかわからないが、俺には拒否権はない。真っ赤になって俺を見る一ノ瀬を俺も見返す。二、三度深呼吸をしてから、決意を込めた表情で、一ノ瀬は俺を見つめた。

「…っ、…か」
「に?」
「…か、か、つ…っ、む、無理っ、やっぱり無理ぃっ!!」
「にゃっ!」

いきなり大声出すから驚いた。時々突拍子ないよな、こいつ。
突っ伏してしまった一ノ瀬の頭に、そっと手(しつこいようだが本来は前脚になる)を置く。撫でてやりたいけど、うまくできない。それにしても何だってそんな呼びにくい名前を付けようとするのだろう。

「はぁ…ダメだなぁ、やっぱり…」
「にゃあ」
「あのね、呼びたいんだけど…やっぱりダメみたい。かといって名字は幾らなんでもおかしいし…」
「にゃ?」
「しばらく…ねこちゃんって呼ぶことにする。ごめんね?」




諦めたように笑った一ノ瀬は「いつか呼べたらいいんだけどな」とぽつりと零した。







つづ…くのだろうか?

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